目が覚めたら醜女の悪役令嬢だったので、とりあえず自己改造から始めますね

ミレイユ様とマノンが和解できたようでなにより

「ミレイさん」

目が覚めると、そこは天の国だった。

「ミレイユ様…！」

「妹を救ってくださって、ありがとうございました！本当にありがとう！」

ぎゅうとミレイユ様に抱き締められる。

「マノンはもう大丈夫です。本当にありがとうございます！」

「よかったです！」

「マノンには、私とミレイさんのことを話しました。その上で、マノンと和解できました。マノンはミレイさんのことをミレイお姉様とお呼びしたいようです。そう呼ばせてあげてくれますか？」

「もちろんです！」

「どうかこれからも、両親とマノンと…あのバカをよろしくお願いしますね」

「…フェリクス様ですね。わかりました！頑張ります！」

「ふふ。ミレイさんなら、大丈夫です」

「はい！」

そして目が覚めた。さあ、マノンに会いに行こう。

「マノン」

「ミレイお姉様！」

マノンのいる地下牢に行くと、マノンがいきなり土下座してきた。

「本当にすみませんでした！救ってくださってありがとうございました！」

「マノン、顔を上げて」

マノンを抱き起こし、そっと耳元で囁く。

「ミレイユ様と和解できて、よかった」

「ありがとうございます、ミレイお姉様のおかげです！」

「いいの。マノンこそ、和解してくれてありがとう」

「ミレイお姉様…」

耳元での会話はおしまい！

「とりあえず、色々手続きして来年度から学園に入学出来るようにしなくちゃね」

「え…でも、私…」

「学園には今、病気で入学出来ないと説明しているから。手続きすれば大丈夫。ただ、使用人は…うーん」

「それでしたら、このルナが旦那様に掛け合っておきますので」

「ルナさん、ありがとう」

「ありがとうございます、ルナ」

「マノンとの学園生活、楽しみだなぁ。ちょうど寮の隣の部屋が空いてるから、そこになるといいね！」

「そうですね、ミレイお姉様！」

「…ねえ、この姉妹この間まで本当に仲悪かったんだよね？」

「そうなんですが…」

「とてもそうは見えないんだけど」

「こんなに仲の良いお嬢様とマノンお嬢様は初めて見ました」

「…雨降って地固まる的な？」

「そうですねぇ…」

これからが楽しみです！