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第2部

良かったね、誠。こんな可愛いくてスタイルが良い幼馴染が側にいて

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 宿題を終わらせ、17時過ぎぐらいにエミリアの家の駐車場に下って見るとすでにバーベキューの準備は出来ていた。

 準備手伝おうと思っていたけど、母ちゃんやエミリアのおばさんやおじさんがしてくれていたらしい。

「久しぶりだね、誠君。3ヶ月ぶりぐらいだったかな?」

 エミリアや母ちゃん達がいろいろ焼いているので、自分の分ぐらい焼こうとすると、エミリアのお父さんに声をかけられる。

「お久しぶりです。おじさんも相変わらず体格良いですね。」
 うちの親父は中年太りしているが、エミリアのおじさんはそんな事はない。恐らく、太らないよう、体を鍛えているのだろう。

「はは、まあ色々気を使っているからね。誠君もどうたい?エミリアが通っているジムなら優待券でほぼ無料で通えるが……」

「そうだよ。誠も一緒に行こうよ」
 エミリアが後ろから腕に抱きついてくる。
 そして、胸がブラジャーごしだけど当たっているんですが……

 いや、そんな事よりおじさんの前でこれは流石に不味くない。
 機嫌が悪くなると思っていたが俺の予想は大きく外れ、おじさんは苦笑いを浮かべるだけだった。
「相変わらず仲が良いね。おじさんが若者の邪魔をする訳には行かないから、一旦離れるよ。誠君、ジムに行きたくなったからエミリアに言ってくれ。」

 そう言っておじさんはエミリアのおばさんと母ちゃんの所に合流する。

「エミリア。いい加減離れないとおじさんやおばさんや母ちゃんが誤解するんじゃない?もうしてそうだけど……それと胸当たってるぞ」

 俺がそう言うと、小悪魔のような笑みを浮かべて、さらにぎゅうと腕に抱きついてくる。
 ブラジャーごしだけど、胸が柔らかいです。
「良かったね、誠。こんな可愛いくてスタイルが良い幼馴染が側にいて。」
 そして、そのまま金髪の幼馴染は俺の耳元に口を近づけて
「後、誤解って何?具体的に言ってくれないと解らないや」
 とささやいてきた。

「いや、あの……」
 恋人と勘違いされるのがと答えたいが、流石に恥ずかしく言えない。
 俺が黙っていると、
「はは、顔が真っ赤だよ。誠」
 とエミリアは俺の腕を離した。
 どうやら、からかわれたらしい。
(しかし、両親が見ているかも知れないのに、こう言う風にからかえるエミリアって度胸あるな……)




 ☆☆☆☆



 八神正美(誠の父親視点)
 本来、今日香月邸にて息子の幼馴染の誕生会に呼ばれ、そこで気軽にバーベキューをして、後は向こうのお父さんとビールを片手に世間話をするはずだったのに、何故こんな事になったのだろう。
 高級料亭の一室で武田会長を待つ。
(まあ、会長の令嬢を息子が救ったから少し関係を持ってしまったんだよな。)
 息子が助けた事によって、俺は課長に早く出世出来たし、近々部長にも昇進出来る予定である。
 しかし、本来雲の上の人物であり一度会っただけで後は会った事はなかった。
「俺に何の用なんだろう?」
 俺は腹を抑えながら武田会長を待った。
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