運命の番はイケメン美形様です

夜ト

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奏太とルナ

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「奏太、奏太気づいたか」

ド・アップなクリス様の顔に吃驚し起き上がると膝枕から落ちて頭を強打し頭を抱える。

「すまない、奏太大丈夫か」
「ひっ」
「あっ、見えるように成ったのですね良かっです」

小さな小人がぶんぶん飛んでいる、僕はぎゅっとクリス様にすがり付く。
そんな奏太にクリスはにゃつくのを押さえてクリスは奏太を抱きしめる。
ことを僕は知らずにいた。

「奏太この子達は精霊と呼ばれている、この世界が精霊達の力で破壊できるし、生み出すことも出来る、だから精霊は使える人を選ぶ奏太は精霊の愛し子だ、奏太が叶う事は大抵精霊により叶う、あっ勿論私の方が奏太の望む事は」
「クリス様旨趣が変わっていますよ」

コホンッと咳払いをしたクリス様が僕の手を握りしめる。

「不本意だがルナが教育者となり精霊の事を学んで欲しい」
「その前に奏太様精霊と契約して下さい」

リルク君の言葉に首を傾ける、ぶわっと精霊と呼ばれている小人が部屋中に溢れる。

「えっと」
「奏太契約してあげてくれ、久しぶりの緑の愛し子に精霊が我慢出来ないんだ」

ぶわっと僕に群がる、僕は精霊達に押し潰され
溺れそうになる僕をクリス様が僕を引き上げる。

「ぷはっ」
「奏太を殺す気か」
『ちがうよ』
『だって』
『うれしいし』
『はやくけいやく』
『けいやく、けいやく』

クリス様が僕を引き上げてクリス様の膝の上に座らせる。
うっ、僕はこの行為になれてしまった。
最初は恥ずかしかったのに今はクリス様に触れない事が苦痛に感じる。

「奏太、一人一人に名前を付けてあげてくれないか」
「えっ、皆に」
「「・・・・・・」」

クリス様とリルク君が目を合わせて、二人共に部屋中を見て考え始める。

「流石に多いですよね」
「普通3匹くらいだからな、私は15匹だが」

溜め息を付く、精霊はふよふよと漂っているが、基本的に姿を見せない。
見える事は精霊に信頼されているからだ、愛し子だけは例外だが。

「普通は何年も掛けて信頼を得て、名前の許可が出ますし、ルナ様をお呼びしても」
「構わない」

ルナと呼ばれている少年がふわふわと空中に浮かびながら僕の前に来る。

「はしゅめまして、みとりの」
「えっと初めまして、僕は青葉奏太です」
「かにゃぁた」
「カニャアタ君」

クリス様がクククッと笑う、僕は首を傾ける。

「奏太、多分だが奏太の名前を呼んでも良いかと言っている、因みにルナという」
「えっ、奏太で大丈夫です」
「いらにゃあい」

首を傾けクリス様に助けを求める。

「多分だがルナ敬語はいらないだ」
「クリス様これは、問題ですよ、意志疎通不能です」

リルク君がいい放つ、僕もちょっと同意してしまう。

「うにゅ」

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