10days of the HITMAN

「俺」は勉強もスポーツも全くダメ。チビで不細工。それにひきかえ、二歳下の弟は「俺」と全てにおいて正反対。
「俺」は常にまわりに弟と比べられ、次第に非行に走り、少年院に入る。
 出所するも、両親に見捨てられたと思った「俺」は、高校を中退し、家を出る。
 そして八年、風俗の呼び込みをしているところをヤクザにスカウトされ、ヒットマンとなる。「俺」はとにかく、大きなことをして、ビッグになりたかったのだ。
 標的は、不動産会社経営の老人だった。身寄りもなく、誰も信じず、金儲けだけが生きがいのような孤独な男だった。
 死んだところで誰も悲しむ者などいないだろう。それに相手は老人。簡単な仕事に思えた。
 しかし、「俺」が犯行に及ぼうとする度、なぜか邪魔が入るのだった。
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