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今回の転生は当たり?
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ここで問題です。
3回目の転生では、私は誰に生まれ変わったのでしょうか?
気を取り直して、『私は誰でしょう?』のクイズを一人で楽しむことにした。
どうせ思い通りの人生にはならないことがわかっている為、とっても他人事の気分なのである。
アンサーチェーック!!
私の予想では第2王子の婚約者、マリーンかな。
この家、今までよりもお金持ちそうな雰囲気をひしひしと感じるから、きっと当たってる気がする。
なんてったって、マリーンは侯爵令嬢だもんね。
『きらプリ』の攻略対象者は何故か次男が多かった。
確かに、国を背負って立つほどの才能がある者達にはとても見えず、色々ユルいゲームだった。
主人公は乙女ゲームにありがちな元平民の男爵令嬢だったが、攻略対象の次男ズは跡取りでもないのに、その後の人生設計をどう考えていたのか謎である。
きっと何も考えてなかったに違いないけど。
ちなみに1回目と2回目の転生の時は、主人公はハーレムエンドを達成していて、私は断罪されてしまった。
しかし現実的に考えたらハーレムなんてありえないわけで、結局主人公と攻略対象者達は、数年の内に全員表舞台から姿を消したらしい。
私は見事なまでの「断罪され損」だった。
チックショー。
私ってば、あのゲームの何がそんなに楽しかったんだろ?
今となってはそれが一番謎だけど、それだけ当時は病んでたってことなんだろうな……。
モラハラ、ダメ絶対!!
『きらプリ』は売れ残って当然のクオリティーだったと今なら思う。
不自由な赤ん坊として過ごし始めて数日、凄いことが判明してしまった。
なんと、私はマリーンではなかったのである。
「おはよう、私の愛するレオナちゃん!さぁ、かわいい顔をママに見せてちょうだい?」
へ?
それって私に言ってます?
え、私の名前ってマリーンじゃないの?
レオナって誰よ!?
軽くパニックに陥った私を、母だと思われる女性は気にも留めずに笑顔で抱っこしている。
なんとなく聞き覚えがある声の女性だ。
まだしっかりと目が見えないのが歯痒い。
「レオナちゃん、もうすぐパパが帰ってくるわよ?パパはカートライト侯爵って呼ばれていて、ダンディーで立派な方なのよ?」
カートライト!!ナイスだママン!!
つまり私は、レオナ・カートライトってことだよね。
その名前なら知っている。
と言っても、ゲームの登場人物としてではない。
前世の記憶に色濃く残っている人物ーー大好きだった兄、アルバーノの婚約者だった女性の名前だ。
家名を聞くまで思い出せなかったけど、前世のお兄ちゃんの婚約者じゃん。
まあ、お兄ちゃんは妹の私には甘かったけど、自分の結婚には興味がなくてずっと断ってたんだよね。
お陰で名前も忘れてたよ。
私が断罪された時も本気で怒り、無実を証明しようと奔走し、修道院へも度々会いに来てくれた優しい兄だった。
もしかしてその兄の婚約者になれるかもしれない。
今回の転生は当たりかも!?
私は諦めモードから一転し、3度目の転生を神に感謝した。
「あら、レオナちゃんってばご機嫌ねぇ。パパが帰ってくるのがそんなに嬉しい?」
いえ、それは別に。
急にスンッと真顔になった私に母は慌てていたが、私は早く前世の兄ーーアルバーノと出会える日を心待ちにしていた。
3回目の転生では、私は誰に生まれ変わったのでしょうか?
気を取り直して、『私は誰でしょう?』のクイズを一人で楽しむことにした。
どうせ思い通りの人生にはならないことがわかっている為、とっても他人事の気分なのである。
アンサーチェーック!!
私の予想では第2王子の婚約者、マリーンかな。
この家、今までよりもお金持ちそうな雰囲気をひしひしと感じるから、きっと当たってる気がする。
なんてったって、マリーンは侯爵令嬢だもんね。
『きらプリ』の攻略対象者は何故か次男が多かった。
確かに、国を背負って立つほどの才能がある者達にはとても見えず、色々ユルいゲームだった。
主人公は乙女ゲームにありがちな元平民の男爵令嬢だったが、攻略対象の次男ズは跡取りでもないのに、その後の人生設計をどう考えていたのか謎である。
きっと何も考えてなかったに違いないけど。
ちなみに1回目と2回目の転生の時は、主人公はハーレムエンドを達成していて、私は断罪されてしまった。
しかし現実的に考えたらハーレムなんてありえないわけで、結局主人公と攻略対象者達は、数年の内に全員表舞台から姿を消したらしい。
私は見事なまでの「断罪され損」だった。
チックショー。
私ってば、あのゲームの何がそんなに楽しかったんだろ?
今となってはそれが一番謎だけど、それだけ当時は病んでたってことなんだろうな……。
モラハラ、ダメ絶対!!
『きらプリ』は売れ残って当然のクオリティーだったと今なら思う。
不自由な赤ん坊として過ごし始めて数日、凄いことが判明してしまった。
なんと、私はマリーンではなかったのである。
「おはよう、私の愛するレオナちゃん!さぁ、かわいい顔をママに見せてちょうだい?」
へ?
それって私に言ってます?
え、私の名前ってマリーンじゃないの?
レオナって誰よ!?
軽くパニックに陥った私を、母だと思われる女性は気にも留めずに笑顔で抱っこしている。
なんとなく聞き覚えがある声の女性だ。
まだしっかりと目が見えないのが歯痒い。
「レオナちゃん、もうすぐパパが帰ってくるわよ?パパはカートライト侯爵って呼ばれていて、ダンディーで立派な方なのよ?」
カートライト!!ナイスだママン!!
つまり私は、レオナ・カートライトってことだよね。
その名前なら知っている。
と言っても、ゲームの登場人物としてではない。
前世の記憶に色濃く残っている人物ーー大好きだった兄、アルバーノの婚約者だった女性の名前だ。
家名を聞くまで思い出せなかったけど、前世のお兄ちゃんの婚約者じゃん。
まあ、お兄ちゃんは妹の私には甘かったけど、自分の結婚には興味がなくてずっと断ってたんだよね。
お陰で名前も忘れてたよ。
私が断罪された時も本気で怒り、無実を証明しようと奔走し、修道院へも度々会いに来てくれた優しい兄だった。
もしかしてその兄の婚約者になれるかもしれない。
今回の転生は当たりかも!?
私は諦めモードから一転し、3度目の転生を神に感謝した。
「あら、レオナちゃんってばご機嫌ねぇ。パパが帰ってくるのがそんなに嬉しい?」
いえ、それは別に。
急にスンッと真顔になった私に母は慌てていたが、私は早く前世の兄ーーアルバーノと出会える日を心待ちにしていた。
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