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もうやめてくれないか
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「先輩、ヤりましょう?」
冬休み中此奴は何回此の言葉を使っただろうか。毎日といっても過言ではない程此奴は此の言葉を使って俺を襲う。もうクタクタだ。最近は一日に二回もヤられる。
最近不安になってきた事がある。其れは俺を好きなのではなく、俺の体が好きなんじゃないかと。体目当てなんじゃないかと。
来夢の事は好きだけどこんなにヤられては嫌になる。いつもは断らなかったけど流石にもう無理だ。
「来夢…もうやめてくれないか」
「……何でですか?俺の事嫌いになったから?」
「そうじゃなくて…そうじゃねぇけど毎日こんなんじゃ流石に耐えらんねぇって」
「……嫌って事ですか?」
「だからそうじゃなくて…」
いきなり押し倒された。いつもより力が強い。またヤられる。もう嫌だ。俺は来夢をなんとか振り払って部屋を出た。
家の外に出る。逃げなきゃ。別に来夢が嫌いなんじゃない。ただヤられるだけの玩具みたいに扱われるのが嫌なのだ。来夢が俺に対して体しか興味がないのかもしれないという不安から逃げたかった。
どれくらい走っただろうか。走るのも疲れてきた。気づいたら路地裏に入っていた。
誰かが近づいてくる。嫌な予感。
「君一人?良かったら俺と如何?」
此れは世に言うナンパ?否、でも俺は男だし。相手も男だし。意味が分からない俺は首を傾げる事しか出来ない。
「聞いてる?」
いきなり俺との距離を縮めて肩に手を置かれた。俺はびくっと肩が跳ね上がる。怖い、なのに動けない。
「お、イイ反応。そういうの好き」
「や….めろ」
なんとか声を振り絞った。男はするりと頬を撫でてくる。嫌だ。
「ん…」
「これだけで感じちゃうんだ?」
俺の腰を引き寄せてくる。身を捩っても腰を掴まれて逃げ場をなくす。
ヤバイ、これはヤバイ。今助けを求めてもこんな所に人は来ないだろう。まずい。
するといきなり男が倒れた。後ろに居たのは来夢だった。来夢が蹴り倒したのだ。開いた口が塞がらない。
来夢は俺の腕を掴むと歩き出した。何も言わない。俺たちは何も話す事なく来夢の家に着いた。
此の後こっぴどく怒られるのだろうか。俺は来夢の部屋に入れられた。
「何で俺から逃げたんです?何で自分から危険な目に遭うんですか?」
「其れは…」
「先輩はずっと此処に居てください。そうすれば貴方が危険な目に遭う事もないしずっと一緒に居られます」
其れって如何いう意味だ?俺にずっと此の部屋に居ろって言いたいのか?
「それってどういう意味…」
「俺此の部屋から出しませんから。ずっと傍に居て」
「そんなの無理があんだろ」
「無理じゃない」
此奴いつもの来夢じゃない。何かが違う。一体如何しちゃったんだよ。
来夢が一気に俺との距離を縮めた。何か変。俺は少し怖くなって後退る。
「逃げるんですね…其れなら仕方ないですね。すみません先輩」
すると俺のみぞおちを殴ってきた。息が詰まるような感覚に一瞬襲われた後意識は闇に落ちた。
冬休み中此奴は何回此の言葉を使っただろうか。毎日といっても過言ではない程此奴は此の言葉を使って俺を襲う。もうクタクタだ。最近は一日に二回もヤられる。
最近不安になってきた事がある。其れは俺を好きなのではなく、俺の体が好きなんじゃないかと。体目当てなんじゃないかと。
来夢の事は好きだけどこんなにヤられては嫌になる。いつもは断らなかったけど流石にもう無理だ。
「来夢…もうやめてくれないか」
「……何でですか?俺の事嫌いになったから?」
「そうじゃなくて…そうじゃねぇけど毎日こんなんじゃ流石に耐えらんねぇって」
「……嫌って事ですか?」
「だからそうじゃなくて…」
いきなり押し倒された。いつもより力が強い。またヤられる。もう嫌だ。俺は来夢をなんとか振り払って部屋を出た。
家の外に出る。逃げなきゃ。別に来夢が嫌いなんじゃない。ただヤられるだけの玩具みたいに扱われるのが嫌なのだ。来夢が俺に対して体しか興味がないのかもしれないという不安から逃げたかった。
どれくらい走っただろうか。走るのも疲れてきた。気づいたら路地裏に入っていた。
誰かが近づいてくる。嫌な予感。
「君一人?良かったら俺と如何?」
此れは世に言うナンパ?否、でも俺は男だし。相手も男だし。意味が分からない俺は首を傾げる事しか出来ない。
「聞いてる?」
いきなり俺との距離を縮めて肩に手を置かれた。俺はびくっと肩が跳ね上がる。怖い、なのに動けない。
「お、イイ反応。そういうの好き」
「や….めろ」
なんとか声を振り絞った。男はするりと頬を撫でてくる。嫌だ。
「ん…」
「これだけで感じちゃうんだ?」
俺の腰を引き寄せてくる。身を捩っても腰を掴まれて逃げ場をなくす。
ヤバイ、これはヤバイ。今助けを求めてもこんな所に人は来ないだろう。まずい。
するといきなり男が倒れた。後ろに居たのは来夢だった。来夢が蹴り倒したのだ。開いた口が塞がらない。
来夢は俺の腕を掴むと歩き出した。何も言わない。俺たちは何も話す事なく来夢の家に着いた。
此の後こっぴどく怒られるのだろうか。俺は来夢の部屋に入れられた。
「何で俺から逃げたんです?何で自分から危険な目に遭うんですか?」
「其れは…」
「先輩はずっと此処に居てください。そうすれば貴方が危険な目に遭う事もないしずっと一緒に居られます」
其れって如何いう意味だ?俺にずっと此の部屋に居ろって言いたいのか?
「それってどういう意味…」
「俺此の部屋から出しませんから。ずっと傍に居て」
「そんなの無理があんだろ」
「無理じゃない」
此奴いつもの来夢じゃない。何かが違う。一体如何しちゃったんだよ。
来夢が一気に俺との距離を縮めた。何か変。俺は少し怖くなって後退る。
「逃げるんですね…其れなら仕方ないですね。すみません先輩」
すると俺のみぞおちを殴ってきた。息が詰まるような感覚に一瞬襲われた後意識は闇に落ちた。
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