陽廻りの書

グレイウッド村は発展から取り残された田舎の村だ。
そこでずっと働き続ける幼いオリヴァーに、ある日『友達』ができた。
気まぐれに話しかけてきた客の男のジェイムズだ。
軽い性格でいつも新聞を読み、誰かの話を聞くのが好きだったジェイムズは、しかし突然姿を見せなくなってしまう。
よそ者の気まぐれに振り回された子供を村の大人達が嘲笑う中、都会から弁護士が訪れ、オリヴァーの生活は一変した。

やがて立派な青年に成長したオリヴァーは、村を出て首都を目指す。
何故自分に、裕福な家の子のような生活が与えられたのか? 
あの頃ジェイムズは何を考え、今は何を考えている? 

オリヴァーは確かめねばならない。なんとしても。
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