ネオン街の恋

鶴華になら、何をされてもいい──。
大学生の僕は、あの夜、恋を知った。

夜の街のネオンに生きる鶴華。
艶やかなドレスに身を包み、どこか哀しげに笑うその人は、
酔いつぶれた僕を優しく介抱してくれた。
それがすべての始まりだった。

距離が縮まり、恋心を自覚した瞬間、日常は音を立てて崩れた。
求めるほど、互いを壊していった。
成す術もなく、掌から零れ落ちていく彼を見つめるしかできなかった。

──自分の無力さと絶望の中で、僕は大人になった。

数年後、区役所職員となった僕は、再び鶴華と出会う。
今度は、ホームレスと支援員という形で。
そこにいたのは、かつての華やかさを失い、それでも必死に立ち上がろうとする彼だった。

再び芽吹く恋心に、薬と暴力という現実が立ちはだかる。

それでも信じている。
もう一度、彼を愛せると。
もう一度、二人で歩けると。

僕たちが見つけたのは、支配ではなく、寄り添う愛。

繊細な二人が、互いの傷を映し合うように愛し合う物語。

※違法薬物・DVの描写を含みます。苦手な方はご注意ください。
※実在の地名・団体名が登場しますが、すべてフィクションです。

全二十七話・完結保証。
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