トーク・サイレンス・スローリィ

初めて通学に満員電車を使うことになった晟一(せいいち)は、ある朝電車の中で倒れそうになる。隣に立っていた会社員に助けられたが、彼は晟一が礼を言っても笑顔を返すだけだった。彼は唖者で、手話ができない晟一は、彼と筆談を交えながら、電車の中で交流を深める。しかし楽しく心休まるひとときは、そう長くは続かず……。

舞台は関西です。fujossyさんの「5分で感じる『初恋』コンテスト」参加作品。短編は得意でないうえ、お題が「初恋」=主人公が高校生というのも未知の領域ですが、お楽しみいただければ幸いです。
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