明日への約束
祖先の獣人には当たり前にあった現象――発情。
#新世界__ロテュス__#に移住して1000年が経とうとしている現在では限られた種族の、さらに限られた一握りの子孫にしか現れず、その稀少性ゆえに性欲の強い雄にとっては格好の獲物だという考え方は理解出来なくもない。
だが、発情で苦しんでいる相手を無理やりベッドに連れ込んだり、そうなる前兆に気付いたら酩酊させて監禁したり、はたまた貴族の愛玩動物として売って金儲けしてやろうっていう思考には嫌悪しかない。
(あの頃は俺も荒んでいたよねー)
クルトが生まれ育った海の向こうにいた頃の自分を思い出して失笑したのは、朝になって身体を起こしたと同時に軽い目眩を起こしたからだ。
それは彼にとって発情期が来る前兆だった――。
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連載中の『生きるのが下手な僕たちは、それでも命を愛したい』を読んでくださる皆様へのお礼SS。書いたはいいけど今後の本編に入れるタイミングがなさそうなので、この機会に。
#新世界__ロテュス__#に移住して1000年が経とうとしている現在では限られた種族の、さらに限られた一握りの子孫にしか現れず、その稀少性ゆえに性欲の強い雄にとっては格好の獲物だという考え方は理解出来なくもない。
だが、発情で苦しんでいる相手を無理やりベッドに連れ込んだり、そうなる前兆に気付いたら酩酊させて監禁したり、はたまた貴族の愛玩動物として売って金儲けしてやろうっていう思考には嫌悪しかない。
(あの頃は俺も荒んでいたよねー)
クルトが生まれ育った海の向こうにいた頃の自分を思い出して失笑したのは、朝になって身体を起こしたと同時に軽い目眩を起こしたからだ。
それは彼にとって発情期が来る前兆だった――。
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