陽炎は掴めない
第9回ホラー・ミステリー小説大賞
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恋人・陸が失踪してから三か月。
玲奈は、夏の訪れとともに、彼の不在を実感しながらも前に進めずにいた。生死の分からない別れと、別れを切り出そうとしていた自分への罪悪感が、今も彼女を縛りつけている。
そんなある日から、玲奈の周囲で不可解な出来事が起こり始める。
夜中に感じる視線、蝉の死骸、理由の分からない怪我。
そして午前二時、確かに“誰か”がそばにいる気配。
それは、失ったはずの恋人だった。
愛していたからこそ、拒めない。
終わらせられなかった恋が、恐怖へと姿を変えていく――。
玲奈は、夏の訪れとともに、彼の不在を実感しながらも前に進めずにいた。生死の分からない別れと、別れを切り出そうとしていた自分への罪悪感が、今も彼女を縛りつけている。
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夜中に感じる視線、蝉の死骸、理由の分からない怪我。
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