あやかしを鎮める契約夫婦ですが、恋だけは禁止です〜陰陽師の契約夫と契る3つの約束事〜
あやかしによる「妖害」(ようがい)が広がる国・皇神陽和国(すめがみようわこく)
そんな「妖害」から人々を守りつつ、あやかしを鎮める大結界――「菫花の陣」(きんかのじん)を展開するには、陰陽師と巫女が「夫婦」であることが絶対条件とされていた。
しかし代償として、「恋愛感情を持つと霊力が暴走する」。
そのため「菫花の陣」の守り手を担ってきた歴代の陰陽師と巫女は、愛のない契約結婚を選んできた。
過去にもその代償を破って愛し合ったことで、国を揺るがす未曾有の災害――「雪消の変」(ゆきぎえのへん)を起こした陰陽師と巫女がおり、巫女見習いの柊詩(しゅうか)もその時に両親を失った一人であった。
見習い巫女が独り立ちするには、陰陽師の相棒の存在が必須だったが、いつまでも陰陽師が見つからない柊詩は見習いを卒業できないまま年月だけを重ねていた。
そんな柊詩はいつしか「売れ残り巫女」と揶揄されるようになったのだった。
一方で歴代随一の実力者と名高い陰陽師の怜桜(れお)は、「雪消の変」での功績を認められて「菫花の陣」を任されていた。
しかし「雪消の変」以降、「菫花の陣」は日に日に弱っており、怜桜は改めて巫女と共に「菫花の陣」を張る必要があった。
そこで怜桜は柊詩が一人前の巫女になる手助けをすることを条件に、「菫花の陣」の再展開までの期間限定の契約結婚を提案したのだった。
契約条件は三つ。
「恋愛感情を持ったら即離婚」
「子を作らない」
「任務が終わるまで夫婦でいること」
合理主義で巫女を信用しない怜桜は契約だけの関係を望み、傷付いた柊詩に反発されることを予想していたが、当の柊詩は「好きにならなければいいんですね?」とあっさりと契約結婚を承諾してしまうのだった。
こうして始まった愛のない夫婦生活。
夫婦生活と任務を重ねて偽りの夫婦として過ごすうちに、二人は契約では説明できないお互いの優しさや強さに少しずつ惹かれていくが、日に日に迫る「菫花の陣」の展開日と柊詩の秘められた過去が二人を引き裂こうとする。
想いを打ち明けたい気持ちと、恋をした瞬間に契約が終わってしまう恐れ。
愛してはいけない夫婦が迎える結末は、契約の終わりか、それとも――。
契約結婚の中で夫婦が選ぶ答えとは。
何をするにも「契約ですから」の一言だけの「売れ残り」の巫女
×
あまりにも割り切った反応に、「とんだ娘を選んだものだ」と逆に調子を狂わされていく「歴代随一」の陰陽師
利害関係の一致から始まった契約結婚の行く末は。
※他サイトにも掲載中
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しかし「雪消の変」以降、「菫花の陣」は日に日に弱っており、怜桜は改めて巫女と共に「菫花の陣」を張る必要があった。
そこで怜桜は柊詩が一人前の巫女になる手助けをすることを条件に、「菫花の陣」の再展開までの期間限定の契約結婚を提案したのだった。
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