わし、八十九歳。ぴっちぴちの新米教皇。もう辞めたい……

「新たなる教皇よ。王太子であるわたし、ゲスナーとシスター・カスリンとの婚約を認めて頂きたい。そして、真の聖女であるカスリンを虐げ、聖女を騙るその女の処刑を求める!」

 王太子が、真の聖女であるところのシスター・カスリンを抱き寄せ、偽聖女だとしてシスター・ソフィアを指差した。

 豊満な肢体のシスター・カスリンが密着したときに、王太子の顔がニヤけるのが見て取れた。

 そして、わしは・・・

「フハハハハハハハっ!! その娘は、我が教会一の阿婆擦れよ! その阿婆擦れを娶る覚悟があるなれば、其方らの婚姻を承諾しようではないかっ!?」

 シスター・カスリンと王太子ゲスナーの二人を指差して、高笑いを上げた。

 うむ。わし、めっちゃやらかしたっ!!

 しかーしっ、数週間碌に寝とらんかった上、死に掛けても強制復活させれてという過酷な後始末死の行軍がようやっと終わりそうなときに、ハニトラ要員の女子にころっと騙されておるアホ王太子の相手をして疲労感マシマシじゃったからこう……許されるじゃろ。

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