番になんてなりたくなかった──執着王太子に望まれた逃亡オメガ

「番になんて、二度と……」

そう願ったはずだった。
けれど、体は――覚えている。

平民オメガ・セイルは、初めての発情期で“番”にされかけた。
その相手は、誰より冷徹で、誰より支配欲の強い男。
――第一王子レイグラン・アストレイア。王国最強のアルファ。

逃げ出した半年後、セイルは再び彼に囚われる。

「番にしたいのではない。
 どう壊せば、お前が俺にしか抱かれなくなるのかを知りたいだけだ」

優しさを偽装した支配。
身体を重ねるたび、快楽と羞恥に溺れ、理性を削られていく日々。
逃げたいのに、奥まで刻まれる熱に、身体だけが応えてしまう。

歪な欲と独占欲の中で、
純粋な“好き”が、どこにもないまま、関係だけが濃くなっていく。
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