君が選ぶやり直し


 愛されたい。

 認められたい。

 ずっとそう思ってきた。

 満たされない思いを抱えたまま、ただ言いなりになる操り人形のまま生きていくなんて、耐えられなかった。

「私、お母さんを殺したの」

 白昼堂々、私は自分の罪を打ち明けた。目の前から音が消え、私と彼の二人だけの世界になる。

「殺した?」

 絞り出したかのような声で、ただ一言彼はそう尋ねた。

「そうだよ」

 膝に乗せられた指先が冷たくなって小さな振動を起こす。
 
「私ね、本当は──」








START▷▶︎▷2023.07.29.
END▷▶︎▷2023.09.24.
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