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1章 遺産
04.大人ではなく、子供でもなく 後編
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望まぬ婚姻ではありましたが、次期伯爵様との婚姻。 10歳と言えど、いえ、10歳だったからこそ、色々と夢を見ることが出来たのでしょう。
ですが、父と私を出迎えたのは、
マノヴァ家から、遣わした者。
そしてヘルムート伯爵と閣下。
伯爵は、豪華だけどシミやほつれの目立つ衣装を身に着け。 閣下は、少し前まで特訓をしていたと言わんばかりの、粗末な破れたシャツとヨレヨレのズボン。 資金援助を受けようとするほど貧しいと考えれば仕方がありませんが、貴族に名を連ねる者の恰好では決してないでしょう。
もし、今であれば相手の不躾に不満を告げるでしょうが、……当時の私は、ただただショックでした。
十分に父に言い含められてなければ、その場で泣きだしてしまったでしょうね。 あまりにもショックで、しばらくは茫然自失。 気づけば、応接室……と思われる粗末な部屋で、庶民向けの酒場にあるようなソファに、閣下と並んで座っておりました。
「さぁ、コレに署名を」
父に言われ、王家に提出する婚姻証明書に順にサインをしたのですけど、その時初めて閣下の名前を知ったのですよ。 父にとっても伯爵にとっても、挨拶すらどうでも良かったのでしょう。
「では、これでヘルムート伯爵家長男、パーシヴァル・フォン・ヘルムートと、シヴィル・マノヴァの婚姻成立とし、提出させていただきます」
「はい……」
閣下の赤い髪は、手入れがなされずボサボサで長さも中途半端、攻撃的な金色の瞳だけがやけに印象的で、栄養状態が心配になるような細身の身体は、閣下の野性味を際立たせ、絞り出すように出された閣下の返事は、悲痛に満ちていたと記憶しています。
「学園に入学する前には、衣類も一式準備いたしましょう」
「……ありがとうございます」
サインのなされた証明書をながめた父は、満足そうにうなずいておりましたが……そういえば……父は、インクも乾かぬままに乱雑に丸め懐に仕舞っていたような気がします……。
それ以降は、証明書に代わり白金貨が詰まった袋をテーブルに出した父の独断場でした。 閣下を学園に通わせ騎士の道を開くのは自分なのだと朗々と父が語れば、伯爵はゆがんだ笑みを浮かべ、幾度も礼を述べておりました。
「それは、パーシヴァル殿の行為に対して支払われる対価の一部であることを、お忘れなく……」
父はクドイほどに伯爵に念押ししていたのを覚えています。
目の前で行われる全てが歪でした。
何もかもが理解できませんでした。
私に対して父は、伯爵家を乗っ取ると言っておりましたが、当時の伯爵家は領地も失い、屋敷はお化け屋敷のように荒れ果て、家具や装飾品は失われ、唯一残されていたのが閣下の母君の姿絵のみ。
そんな伯爵家を手に入れて何の意味があるのか?
当時の私には、分かるはずもありませんでした。
それでも1つ分かったことがあります。
父の行う援助が、相手に屈辱を与えると言うこと……。
お世辞にも良い雰囲気とは言えない場でしたが、私は父に命じられていた通り、幼い者が持つ無知と無邪気さを演じ、ただ微笑んでいることしかできませんでした。
「パーシヴァル殿の才能は母君譲りなのでしょうね。 アナタの母君も騎士になりたいとおっしゃっていましたが、当時の私には彼女をサポートするだけの力はなく、ふがいない思いをしたものです。 それが時を超え、彼女の息子であるアナタを支援できることは、私にとってとても光栄なことなのですよ」
父の声が不思議にも優しく聞こえれば、閣下は絞り出すように声を出しておりました。
「ありがとう……ございます……」
父は閣下の、閣下の母君の秀でた力を褒め称え、きっと王太子の側近を望まれるだろうと語っていました。 今日の晴れ姿を目にすることが出来たなら、父は泣きながら喜んだことでしょう。
父の思惑も、貴族の矜持も知らない私は、才能があるからこそ、身を売りはらわなければならない閣下を哀れに思いました。
「気の毒な方」
小さく呟いてしまったのです。
「馬鹿にするな!!」
顔を真っ赤にして声が荒げられ、閣下が手を伸ばし私の胸倉をつかめば、その日のために着飾ったドレスに不自然な皺がより身体が浮かび上がり……とても、恐ろしかった……。
「ヴァル!! 妻となる方になんてことをするんだ!!」
伯爵は慌てて止めて下さりホッと息をつき、閣下の顔を盗み見ました。 私に暴力を向け叱られた閣下がどのような顔をしているのかと、子供ながらに悪趣味な興味をもったのです。 閣下はぎゅっと唇を噛みしめ、うつむきうっすらと涙されておりました。 うかつな言葉で傷つけてしまった事を後悔したものです。
「申し訳ございません。 息子は十分な教育も受けていないものですから」
「いえいえ、婚姻は一人前の証といいますが、2人とも未だ子供です。 大人は広い心で彼等の将来性を見つめ、援助していくことが重要だと思いませんか?」
「そう言っていただければありがたい」
その日から、私はヘルムート伯爵家に身を置くことになりました。
婚姻とは家と家の繋がりを意味します。 その年齢には定めはありませんが、一般的に成人とされる15歳に満たない場合は同居の義務は課せられません。 ですが、私はヘルムート伯爵家に身をおくようにと、父に命じられていたのです。
別れ際に父は言いました。
「我慢できないようなら戻っておいで」
実際に婚姻証明書は提出されず、私が父の元に戻れば全てが無かったことになるようになっていたのです。
しかし、私は少しばかり余計なことを考えてしまいました。
父は商売人で、何よりも利益を重視する人。 まさか、婚姻の事実が無いまま、周知しない等とは考えていませんでしたから。
金のための婚姻に、同情する人はいるでしょう。
ですが、支援をうけながら不興を買い、妻に逃げられるような状況を作るような人に対し、世間は誠実を感じるでしょうか? 余程の実績を上げない限り、資金援助を得ておきながら離縁を行った家は、援助を得る以前よりも困窮に落ちる事は、幼い私にも容易に想像がつきました。
恥の上塗り。
誠実性の欠如。
貧乏人に巻き込まれたくない。
私の行動一つで、伯爵家の評価が大きく下がると思っていたのです。
そんなことは、ないというのに……。
父を送り出し、屋敷から連れてきていた侍女の案内を受けて、私にあてがわれた部屋へと向かおうとしたとき、閣下がおっしゃいました。
「俺はこのままで終わらせる気などない! 与えられたチャンスをものにし、いつかヘルムート家を再興させ、この屈辱的な婚姻を終わらせる!!」
屈辱であっても閣下が金銭を必要としたのは事実、それを一方的に悪意を向けられたことに私は不満で、相手の言葉を聞くものかと……それでも礼儀を忘れず静かに伝えました。
「ご健闘をお祈り申し上げます」
言い方が気に入らなかったのでしょうね……閣下は私を睨みつけていました。 彼の視線は痛く……、私は彼もまた被害者だと逃げ道を心に設ける事にしたのです。 そして、静かに微笑み言葉を選び慎重に語り掛けました。
「パーシヴァル様の大望、心から応援させていただきます」
喜ばせるつもりで言った言葉。
閣下が泣きそうな表情をしていた事は、秘密にした。
「1つ疑問に思ったのですが、」
話を終えれば殿下が聞いてきた。
「はい?」
「婚姻証明書は、父親が持って行った。 そして、ソレは提出されずに、婚姻の事実は一切周知されることはなかった。 で、同じ学園にいた者達も、ヴァルがどこから金銭を得ていたか知らなかった」
「はい」
後半部分は、私の知らない事実だが話の腰を折る必要もなかろうと頷いた。
「今の話の中に、金銭援助の約定などの話が出てきませんでしたが、ソレは話の都合上省いたと言うことですか?」
「いえ……私の記憶では、署名がなされたのは婚姻証明書だけですよ。 きっと、父は最初からすべての財産を閣下にお渡しするつもりだったため、金銭における約定を必要としていなかったのだと思います」
殿下は複雑そうな顔を私に向け、そして溜息を共に月を眺めた。
「月の綺麗な夜だ。 もう1杯紅茶をもらえるかな?」
「はい、殿下」
何が、どうなっているのか分からない。
ずっと、自分にできる事を力の限りに進んできた。
パーシヴァルは、混乱する思考の中で考える。
「ヴァル、君は国にとっての英雄だ。 迂闊な言動は控えてくれるかな?」
この国の王太子であるライに言われ、俺は与えられた部屋へと押し込められた。 スグにでも事実を確認するために、屋敷に戻りたかった。 だが、
「君は自分のバカ力と精神の未熟さと、言語能力の乏しさを理解した方がいい。 今日はとりあえず休むべきだと思うよ」
そう告げたライは、中途半端にしか効かない眠りの魔法をかけて放置していった。
どういうことなんだ。
どんなに貧乏であっても、その貧乏を自分は呪った事などなかった。
妻となった幼い子に一目惚れするまでは……。
パーシヴァルは思い出にふける。
ですが、父と私を出迎えたのは、
マノヴァ家から、遣わした者。
そしてヘルムート伯爵と閣下。
伯爵は、豪華だけどシミやほつれの目立つ衣装を身に着け。 閣下は、少し前まで特訓をしていたと言わんばかりの、粗末な破れたシャツとヨレヨレのズボン。 資金援助を受けようとするほど貧しいと考えれば仕方がありませんが、貴族に名を連ねる者の恰好では決してないでしょう。
もし、今であれば相手の不躾に不満を告げるでしょうが、……当時の私は、ただただショックでした。
十分に父に言い含められてなければ、その場で泣きだしてしまったでしょうね。 あまりにもショックで、しばらくは茫然自失。 気づけば、応接室……と思われる粗末な部屋で、庶民向けの酒場にあるようなソファに、閣下と並んで座っておりました。
「さぁ、コレに署名を」
父に言われ、王家に提出する婚姻証明書に順にサインをしたのですけど、その時初めて閣下の名前を知ったのですよ。 父にとっても伯爵にとっても、挨拶すらどうでも良かったのでしょう。
「では、これでヘルムート伯爵家長男、パーシヴァル・フォン・ヘルムートと、シヴィル・マノヴァの婚姻成立とし、提出させていただきます」
「はい……」
閣下の赤い髪は、手入れがなされずボサボサで長さも中途半端、攻撃的な金色の瞳だけがやけに印象的で、栄養状態が心配になるような細身の身体は、閣下の野性味を際立たせ、絞り出すように出された閣下の返事は、悲痛に満ちていたと記憶しています。
「学園に入学する前には、衣類も一式準備いたしましょう」
「……ありがとうございます」
サインのなされた証明書をながめた父は、満足そうにうなずいておりましたが……そういえば……父は、インクも乾かぬままに乱雑に丸め懐に仕舞っていたような気がします……。
それ以降は、証明書に代わり白金貨が詰まった袋をテーブルに出した父の独断場でした。 閣下を学園に通わせ騎士の道を開くのは自分なのだと朗々と父が語れば、伯爵はゆがんだ笑みを浮かべ、幾度も礼を述べておりました。
「それは、パーシヴァル殿の行為に対して支払われる対価の一部であることを、お忘れなく……」
父はクドイほどに伯爵に念押ししていたのを覚えています。
目の前で行われる全てが歪でした。
何もかもが理解できませんでした。
私に対して父は、伯爵家を乗っ取ると言っておりましたが、当時の伯爵家は領地も失い、屋敷はお化け屋敷のように荒れ果て、家具や装飾品は失われ、唯一残されていたのが閣下の母君の姿絵のみ。
そんな伯爵家を手に入れて何の意味があるのか?
当時の私には、分かるはずもありませんでした。
それでも1つ分かったことがあります。
父の行う援助が、相手に屈辱を与えると言うこと……。
お世辞にも良い雰囲気とは言えない場でしたが、私は父に命じられていた通り、幼い者が持つ無知と無邪気さを演じ、ただ微笑んでいることしかできませんでした。
「パーシヴァル殿の才能は母君譲りなのでしょうね。 アナタの母君も騎士になりたいとおっしゃっていましたが、当時の私には彼女をサポートするだけの力はなく、ふがいない思いをしたものです。 それが時を超え、彼女の息子であるアナタを支援できることは、私にとってとても光栄なことなのですよ」
父の声が不思議にも優しく聞こえれば、閣下は絞り出すように声を出しておりました。
「ありがとう……ございます……」
父は閣下の、閣下の母君の秀でた力を褒め称え、きっと王太子の側近を望まれるだろうと語っていました。 今日の晴れ姿を目にすることが出来たなら、父は泣きながら喜んだことでしょう。
父の思惑も、貴族の矜持も知らない私は、才能があるからこそ、身を売りはらわなければならない閣下を哀れに思いました。
「気の毒な方」
小さく呟いてしまったのです。
「馬鹿にするな!!」
顔を真っ赤にして声が荒げられ、閣下が手を伸ばし私の胸倉をつかめば、その日のために着飾ったドレスに不自然な皺がより身体が浮かび上がり……とても、恐ろしかった……。
「ヴァル!! 妻となる方になんてことをするんだ!!」
伯爵は慌てて止めて下さりホッと息をつき、閣下の顔を盗み見ました。 私に暴力を向け叱られた閣下がどのような顔をしているのかと、子供ながらに悪趣味な興味をもったのです。 閣下はぎゅっと唇を噛みしめ、うつむきうっすらと涙されておりました。 うかつな言葉で傷つけてしまった事を後悔したものです。
「申し訳ございません。 息子は十分な教育も受けていないものですから」
「いえいえ、婚姻は一人前の証といいますが、2人とも未だ子供です。 大人は広い心で彼等の将来性を見つめ、援助していくことが重要だと思いませんか?」
「そう言っていただければありがたい」
その日から、私はヘルムート伯爵家に身を置くことになりました。
婚姻とは家と家の繋がりを意味します。 その年齢には定めはありませんが、一般的に成人とされる15歳に満たない場合は同居の義務は課せられません。 ですが、私はヘルムート伯爵家に身をおくようにと、父に命じられていたのです。
別れ際に父は言いました。
「我慢できないようなら戻っておいで」
実際に婚姻証明書は提出されず、私が父の元に戻れば全てが無かったことになるようになっていたのです。
しかし、私は少しばかり余計なことを考えてしまいました。
父は商売人で、何よりも利益を重視する人。 まさか、婚姻の事実が無いまま、周知しない等とは考えていませんでしたから。
金のための婚姻に、同情する人はいるでしょう。
ですが、支援をうけながら不興を買い、妻に逃げられるような状況を作るような人に対し、世間は誠実を感じるでしょうか? 余程の実績を上げない限り、資金援助を得ておきながら離縁を行った家は、援助を得る以前よりも困窮に落ちる事は、幼い私にも容易に想像がつきました。
恥の上塗り。
誠実性の欠如。
貧乏人に巻き込まれたくない。
私の行動一つで、伯爵家の評価が大きく下がると思っていたのです。
そんなことは、ないというのに……。
父を送り出し、屋敷から連れてきていた侍女の案内を受けて、私にあてがわれた部屋へと向かおうとしたとき、閣下がおっしゃいました。
「俺はこのままで終わらせる気などない! 与えられたチャンスをものにし、いつかヘルムート家を再興させ、この屈辱的な婚姻を終わらせる!!」
屈辱であっても閣下が金銭を必要としたのは事実、それを一方的に悪意を向けられたことに私は不満で、相手の言葉を聞くものかと……それでも礼儀を忘れず静かに伝えました。
「ご健闘をお祈り申し上げます」
言い方が気に入らなかったのでしょうね……閣下は私を睨みつけていました。 彼の視線は痛く……、私は彼もまた被害者だと逃げ道を心に設ける事にしたのです。 そして、静かに微笑み言葉を選び慎重に語り掛けました。
「パーシヴァル様の大望、心から応援させていただきます」
喜ばせるつもりで言った言葉。
閣下が泣きそうな表情をしていた事は、秘密にした。
「1つ疑問に思ったのですが、」
話を終えれば殿下が聞いてきた。
「はい?」
「婚姻証明書は、父親が持って行った。 そして、ソレは提出されずに、婚姻の事実は一切周知されることはなかった。 で、同じ学園にいた者達も、ヴァルがどこから金銭を得ていたか知らなかった」
「はい」
後半部分は、私の知らない事実だが話の腰を折る必要もなかろうと頷いた。
「今の話の中に、金銭援助の約定などの話が出てきませんでしたが、ソレは話の都合上省いたと言うことですか?」
「いえ……私の記憶では、署名がなされたのは婚姻証明書だけですよ。 きっと、父は最初からすべての財産を閣下にお渡しするつもりだったため、金銭における約定を必要としていなかったのだと思います」
殿下は複雑そうな顔を私に向け、そして溜息を共に月を眺めた。
「月の綺麗な夜だ。 もう1杯紅茶をもらえるかな?」
「はい、殿下」
何が、どうなっているのか分からない。
ずっと、自分にできる事を力の限りに進んできた。
パーシヴァルは、混乱する思考の中で考える。
「ヴァル、君は国にとっての英雄だ。 迂闊な言動は控えてくれるかな?」
この国の王太子であるライに言われ、俺は与えられた部屋へと押し込められた。 スグにでも事実を確認するために、屋敷に戻りたかった。 だが、
「君は自分のバカ力と精神の未熟さと、言語能力の乏しさを理解した方がいい。 今日はとりあえず休むべきだと思うよ」
そう告げたライは、中途半端にしか効かない眠りの魔法をかけて放置していった。
どういうことなんだ。
どんなに貧乏であっても、その貧乏を自分は呪った事などなかった。
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