38 / 65
3章 オマジナイ
37.気づかない訳ない
しおりを挟む
王妃様専属薬師と言う名は残されているが、要注意人物とされた私はパーシヴァルに拾われたこともあり、王宮の周囲を囲む警備地域とされる一の郭に居を構えている。 王宮の外周と言うが、馬車で数十分かかるのだからかなりの距離だ。
馬車に揺られ道を行く。
時間がユックリと過ぎていく。
パーシヴァルが率いる隊は、周囲から嫌味を込めて『ヒュブリス部隊』と呼ばれているが、ソレを面白がったパーシヴァルは、ヒュブリス部隊と言う名称を正式採用しており、正門には自戒として雷の紋章が掲げられている。
馬車が止まればアイザックが手を差し出す。
「どうぞ」
「ありがとうございます」
その手を借りて馬車を降りた。
目の前の広い土地には、訓練施設、騎士団宿舎、新しく建てられた幹部棟に温室がある。 パーシヴァルはまるで全てを予言していたかのように、シヴィルの生活が彼の手の届く範囲で済ませられるように準備を整えていたのだ。
ふぅ……。
漏れる溜息。
自分にとってパパと慕う相手の息子ではあるが、彼に対して何かを考えること等無かった。 いや、考える事はあったが、その感情の大半は『嫉妬』でしかなかった。 なぜ、私はこれほどまで彼の加護を受けているのだろう? そう考えれば、苛立ち、焦り、呆れ、あらゆる感情が心に渦巻く……。
「まだ、受け入れられませんか?」
微妙な表情をしていたのでしょうか? くすっと笑いながらも、アイザックの声は何処か責めているようにすら感じた。 私の部下としてつけられたが、元はパーシヴァルが信頼を寄せる部下なのだから、仕方がないのかもしれない。
「いいえ、感謝はしていますわ。 それでも複雑な思いがありますの……」
パーシヴァルは、私を『妹のようなものだから』そう告げるが、その枠は余裕で越えている。 父に対する憎しみを向けてくるナイジェルの件もそうだ。
『アノ人から奪われたとする者と、アノ人から与えられた者、対極にある争いは俺のものだ。 だけど、自覚してくれていなければ守るのは難しい。 大人しく守られてはくれないだろうか?』
ある日、パーシヴァルは私に告げた。
理解はできるが、やはり……度を越えていると私は思ってしまう。 ナイジェルが王宮に留まる以上、私は自分を守るために別の方法を選ぶことだってできた。 そもそも王宮にいたのは身を守るため。 なら王宮から出ればいい。 国から出ればいい。 だが、それは辞めて欲しいと周囲から散々言われた。
「わかっているんでしょう?」
いつもニコニコ顔のアイザックが、真顔で見つめてきた。 無言の私にダメ押ししてくる。
「ボスは、陛下と同じ類の人間ですよ? 今は嫌われないように、必死に先生に合わせていますが、いつまでも気づかないふりをするのは辞めて差し上げていただけませんか?」
誰も言わない言葉をアイザックは、ニコニコとした幼い笑みに隠して言う。
恋愛どころか、親や子守以外との付き合いが殆どない私だけれど、流石にあそこまでストレートに好きと言われ、大切にされ、私の過ごしやすい居場所を作ってくれた。 そんな苦労を好意なしにできる訳ないことぐらいは分かる。
「でも……父に対する恩返しと言う奴かもしれないではありませんか……。 ソレを勘違いしてはとても恥ずかしいと言うか、そこで失敗したら2度と顔を合わせるなんて出来ませんよ……」
やり過ぎと言ってもおかしくはないに保護されているとは思う。 だけど、父の行動がどれ程価値があるか? ソレをはかるのは人それぞれだと言うことを、死んだ父に今も忠誠を誓っている者達を見れば否定しきれない。
アイザックが、わざとらしく盛大に溜息をつく。
「1度の失敗で諦めず、チャレンジすればいいでしょう!」
なぜか、私がパーシヴァルを好きでたまらないと言う話になっているのが、少しばかり気になり反論しようとすれば、アイザックはそれを許してはくれなかった。
「他の女性が、自分が受けている恩恵と同じものを与えられたら?」
そう言われて黙り込み、そしてうっかりと想像してしまった……それはとても嫌な気分になる訳で……。
「アイザックは意地悪ね……だけど独占欲と恋は違うと思うの」
「そんなの試してみないと分からないでしょう。 どうです? 折角ですから今度夜会にでも出てみませんか? ボスが他の女性と仲良くするのが嫌か? それが、もしルーカス様なら? 殿下であれば?」
「……でも」
「でもって、まだ何かあるんですか?」
「それって私に何の得があるの?」
「ぇ、っと……得って?」
「誰かを好きになって、心が乱れて、周囲が見えなくなって、幸せが理解できなくなる……そういうのは嫌だわ」
「好きになって、好きを返されて、幸せになると言う将来だってあるでしょう?」
「私は……幸せでなくても、不幸でないならソレで良いもの」
白き美貌の魔女。
母を一目見た男性は心奪われた。 母にとってソレは鬱陶しい事でしかなく、魅了の魔法を使っている等と言うものではなかった。 それでも人は母の美貌を、その魔女としての利用価値を欲し、貢いできた。 中には隣国の王族もいたらしい。
そんな母が愛したのは、父だけ。 だけど父は母を愛してはおらず、それでも父を手に入れたかった母は、無理やりに関係を迫り私を作った。
決して母を愛していた訳ではない父だからこそ、父の因子を組み込んだ私と言う子供を作るために、母は様々な魔力的な行為を施したと言う。 そして……父は私の父となり、母の夫となった。
顔立ちこそ、クローンと言われるほどに母に似ているが、髪色や瞳の色は父のものだし、少年のような恰好をさせていた母は、私を可愛がってくれていたと思う。 仕事だからと滅多に顔を出さない父、その父を愛する母……。
パーシヴァルのように、野良魔女は別だが組織に属する魔女は子を持つことを許されていない。
父を探し求める母の狂気は、魔女の森を破壊。 母の感情の暴走は、他者の精神を汚染し、狂気の深みに落とし、幾人もの魔女をただ破壊するだけの生き物へと変えた。 魔女組織は、手に負えなくなった母を納めるために、父に頭を下げて母を宥めるように願いでていたのだと、それなりに大きくなってから知る事となった。
私は、幾度となく父を求めるがゆえに暴走する母を見てきた。
力持つ者は、人を愛してはならない。
生憎と私は母ほどの、力は持っていないし、父ほどの頭脳も信念も行動力もない。 中途半端な人間だから、普通に生活する事が許されるだろう。
だけど、世間はなかなか厳しくて、お友達すらできないのよねぇ……と、私は溜息をつく。
馬車に揺られ道を行く。
時間がユックリと過ぎていく。
パーシヴァルが率いる隊は、周囲から嫌味を込めて『ヒュブリス部隊』と呼ばれているが、ソレを面白がったパーシヴァルは、ヒュブリス部隊と言う名称を正式採用しており、正門には自戒として雷の紋章が掲げられている。
馬車が止まればアイザックが手を差し出す。
「どうぞ」
「ありがとうございます」
その手を借りて馬車を降りた。
目の前の広い土地には、訓練施設、騎士団宿舎、新しく建てられた幹部棟に温室がある。 パーシヴァルはまるで全てを予言していたかのように、シヴィルの生活が彼の手の届く範囲で済ませられるように準備を整えていたのだ。
ふぅ……。
漏れる溜息。
自分にとってパパと慕う相手の息子ではあるが、彼に対して何かを考えること等無かった。 いや、考える事はあったが、その感情の大半は『嫉妬』でしかなかった。 なぜ、私はこれほどまで彼の加護を受けているのだろう? そう考えれば、苛立ち、焦り、呆れ、あらゆる感情が心に渦巻く……。
「まだ、受け入れられませんか?」
微妙な表情をしていたのでしょうか? くすっと笑いながらも、アイザックの声は何処か責めているようにすら感じた。 私の部下としてつけられたが、元はパーシヴァルが信頼を寄せる部下なのだから、仕方がないのかもしれない。
「いいえ、感謝はしていますわ。 それでも複雑な思いがありますの……」
パーシヴァルは、私を『妹のようなものだから』そう告げるが、その枠は余裕で越えている。 父に対する憎しみを向けてくるナイジェルの件もそうだ。
『アノ人から奪われたとする者と、アノ人から与えられた者、対極にある争いは俺のものだ。 だけど、自覚してくれていなければ守るのは難しい。 大人しく守られてはくれないだろうか?』
ある日、パーシヴァルは私に告げた。
理解はできるが、やはり……度を越えていると私は思ってしまう。 ナイジェルが王宮に留まる以上、私は自分を守るために別の方法を選ぶことだってできた。 そもそも王宮にいたのは身を守るため。 なら王宮から出ればいい。 国から出ればいい。 だが、それは辞めて欲しいと周囲から散々言われた。
「わかっているんでしょう?」
いつもニコニコ顔のアイザックが、真顔で見つめてきた。 無言の私にダメ押ししてくる。
「ボスは、陛下と同じ類の人間ですよ? 今は嫌われないように、必死に先生に合わせていますが、いつまでも気づかないふりをするのは辞めて差し上げていただけませんか?」
誰も言わない言葉をアイザックは、ニコニコとした幼い笑みに隠して言う。
恋愛どころか、親や子守以外との付き合いが殆どない私だけれど、流石にあそこまでストレートに好きと言われ、大切にされ、私の過ごしやすい居場所を作ってくれた。 そんな苦労を好意なしにできる訳ないことぐらいは分かる。
「でも……父に対する恩返しと言う奴かもしれないではありませんか……。 ソレを勘違いしてはとても恥ずかしいと言うか、そこで失敗したら2度と顔を合わせるなんて出来ませんよ……」
やり過ぎと言ってもおかしくはないに保護されているとは思う。 だけど、父の行動がどれ程価値があるか? ソレをはかるのは人それぞれだと言うことを、死んだ父に今も忠誠を誓っている者達を見れば否定しきれない。
アイザックが、わざとらしく盛大に溜息をつく。
「1度の失敗で諦めず、チャレンジすればいいでしょう!」
なぜか、私がパーシヴァルを好きでたまらないと言う話になっているのが、少しばかり気になり反論しようとすれば、アイザックはそれを許してはくれなかった。
「他の女性が、自分が受けている恩恵と同じものを与えられたら?」
そう言われて黙り込み、そしてうっかりと想像してしまった……それはとても嫌な気分になる訳で……。
「アイザックは意地悪ね……だけど独占欲と恋は違うと思うの」
「そんなの試してみないと分からないでしょう。 どうです? 折角ですから今度夜会にでも出てみませんか? ボスが他の女性と仲良くするのが嫌か? それが、もしルーカス様なら? 殿下であれば?」
「……でも」
「でもって、まだ何かあるんですか?」
「それって私に何の得があるの?」
「ぇ、っと……得って?」
「誰かを好きになって、心が乱れて、周囲が見えなくなって、幸せが理解できなくなる……そういうのは嫌だわ」
「好きになって、好きを返されて、幸せになると言う将来だってあるでしょう?」
「私は……幸せでなくても、不幸でないならソレで良いもの」
白き美貌の魔女。
母を一目見た男性は心奪われた。 母にとってソレは鬱陶しい事でしかなく、魅了の魔法を使っている等と言うものではなかった。 それでも人は母の美貌を、その魔女としての利用価値を欲し、貢いできた。 中には隣国の王族もいたらしい。
そんな母が愛したのは、父だけ。 だけど父は母を愛してはおらず、それでも父を手に入れたかった母は、無理やりに関係を迫り私を作った。
決して母を愛していた訳ではない父だからこそ、父の因子を組み込んだ私と言う子供を作るために、母は様々な魔力的な行為を施したと言う。 そして……父は私の父となり、母の夫となった。
顔立ちこそ、クローンと言われるほどに母に似ているが、髪色や瞳の色は父のものだし、少年のような恰好をさせていた母は、私を可愛がってくれていたと思う。 仕事だからと滅多に顔を出さない父、その父を愛する母……。
パーシヴァルのように、野良魔女は別だが組織に属する魔女は子を持つことを許されていない。
父を探し求める母の狂気は、魔女の森を破壊。 母の感情の暴走は、他者の精神を汚染し、狂気の深みに落とし、幾人もの魔女をただ破壊するだけの生き物へと変えた。 魔女組織は、手に負えなくなった母を納めるために、父に頭を下げて母を宥めるように願いでていたのだと、それなりに大きくなってから知る事となった。
私は、幾度となく父を求めるがゆえに暴走する母を見てきた。
力持つ者は、人を愛してはならない。
生憎と私は母ほどの、力は持っていないし、父ほどの頭脳も信念も行動力もない。 中途半端な人間だから、普通に生活する事が許されるだろう。
だけど、世間はなかなか厳しくて、お友達すらできないのよねぇ……と、私は溜息をつく。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】魔王様、溺愛しすぎです!
綾雅(りょうが)今月は2冊出版!
ファンタジー
「パパと結婚する!」
8万年近い長きにわたり、最強の名を冠する魔王。勇者を退け続ける彼の居城である『魔王城』の城門に、人族と思われる赤子が捨てられた。その子を拾った魔王は自ら育てると言い出し!? しかも溺愛しすぎて、周囲が大混乱!
拾われた子は幼女となり、やがて育て親を喜ばせる最強の一言を放った。魔王は素直にその言葉を受け止め、嫁にすると宣言する。
シリアスなようでコメディな軽いドタバタ喜劇(?)です。
【同時掲載】アルファポリス、カクヨム、エブリスタ、小説家になろう
【表紙イラスト】しょうが様(https://www.pixiv.net/users/291264)
挿絵★あり
【完結】2021/12/02
※2022/08/16 第3回HJ小説大賞前期「小説家になろう」部門 一次審査通過
※2021/12/16 第1回 一二三書房WEB小説大賞、一次審査通過
※2021/12/03 「小説家になろう」ハイファンタジー日間94位
※2021/08/16、「HJ小説大賞2021前期『小説家になろう』部門」一次選考通過作品
※2020年8月「エブリスタ」ファンタジーカテゴリー1位(8/20〜24)
※2019年11月「ツギクル」第4回ツギクル大賞、最終選考作品
※2019年10月「ノベルアップ+」第1回小説大賞、一次選考通過作品
※2019年9月「マグネット」ヤンデレ特集掲載作品
靴を落としたらシンデレラになれるらしい
犬野きらり
恋愛
ノーマン王立学園に通う貴族学生のクリスマスパーティー。
突然異様な雰囲気に包まれて、公開婚約破棄断罪騒動が勃発(男爵令嬢を囲むお約束のイケメンヒーロー)
私(ティアラ)は周りで見ている一般学生ですから関係ありません。しかし…
断罪後、靴擦れをおこして、運悪く履いていたハイヒールがスッポ抜けて、ある一人の頭に衝突して…
関係ないと思っていた高位貴族の婚約破棄騒動は、ティアラにもしっかり影響がありまして!?
「私には関係ありませんから!!!」
「私ではありません」
階段で靴を落とせば別物語が始まっていた。
否定したい侯爵令嬢ティアラと落とされた靴を拾ったことにより、新たな性癖が目覚めてしまった公爵令息…
そしてなんとなく気になる年上警備員…
(注意)視点がコロコロ変わります。時系列も少し戻る時があります。
読みにくいのでご注意下さい。
妹に傷物と言いふらされ、父に勘当された伯爵令嬢は男子寮の寮母となる~そしたら上位貴族のイケメンに囲まれた!?~
サイコちゃん
恋愛
伯爵令嬢ヴィオレットは魔女の剣によって下腹部に傷を受けた。すると妹ルージュが“姉は子供を産めない体になった”と嘘を言いふらす。その所為でヴィオレットは婚約者から婚約破棄され、父からは娼館行きを言い渡される。あまりの仕打ちに父と妹の秘密を暴露すると、彼女は勘当されてしまう。そしてヴィオレットは母から託された古い屋敷へ行くのだが、そこで出会った美貌の双子からここを男子寮とするように頼まれる。寮母となったヴィオレットが上位貴族の令息達と暮らしていると、ルージュが現れてこう言った。「私のために家柄の良い美青年を集めて下さいましたのね、お姉様?」しかし令息達が性悪妹を歓迎するはずがなかった――
無魔力の令嬢、婚約者に裏切られた瞬間、契約竜が激怒して王宮を吹き飛ばしたんですが……
タマ マコト
ファンタジー
王宮の祝賀会で、無魔力と蔑まれてきた伯爵令嬢エリーナは、王太子アレクシオンから突然「婚約破棄」を宣告される。侍女上がりの聖女セレスが“新たな妃”として選ばれ、貴族たちの嘲笑がエリーナを包む。絶望に胸が沈んだ瞬間、彼女の奥底で眠っていた“竜との契約”が目を覚まし、空から白銀竜アークヴァンが降臨。彼はエリーナの涙に激怒し、王宮を半壊させるほどの力で彼女を守る。王国は震え、エリーナは自分が竜の真の主であるという運命に巻き込まれていく。
虐げられ続けてきたお嬢様、全てを踏み台に幸せになることにしました。
ラディ
恋愛
一つ違いの姉と比べられる為に、愚かであることを強制され矯正されて育った妹。
家族からだけではなく、侍女や使用人からも虐げられ弄ばれ続けてきた。
劣悪こそが彼女と標準となっていたある日。
一人の男が現れる。
彼女の人生は彼の登場により一変する。
この機を逃さぬよう、彼女は。
幸せになることに、決めた。
■完結しました! 現在はルビ振りを調整中です!
■第14回恋愛小説大賞99位でした! 応援ありがとうございました!
■感想や御要望などお気軽にどうぞ!
■エールやいいねも励みになります!
■こちらの他にいくつか話を書いてますのでよろしければ、登録コンテンツから是非に。
※一部サブタイトルが文字化けで表示されているのは演出上の仕様です。お使いの端末、表示されているページは正常です。
3大公の姫君
ちゃこ
恋愛
多くの国が絶対君主制の中、3つの大公家が政治を担う公国が存在した。
ルベイン公国の中枢は、
ティセリウス家。
カーライル家。
エルフェ家。
この3家を筆頭に貴族院が存在し、それぞれの階級、役割に分かれていた。
この話はそんな公国で起きた珍事のお話。
7/24
完結致しました。
最後まで読んで頂きありがとうございます!
サイドストーリーは一旦休憩させて頂いた後、ひっそりアップします。
ジオラルド達のその後など気になるところも多いかと思いますので…!
訳あり冷徹社長はただの優男でした
あさの紅茶
恋愛
独身喪女の私に、突然お姉ちゃんが子供(2歳)を押し付けてきた
いや、待て
育児放棄にも程があるでしょう
音信不通の姉
泣き出す子供
父親は誰だよ
怒り心頭の中、なしくずし的に子育てをすることになった私、橋本美咲(23歳)
これはもう、人生詰んだと思った
**********
この作品は他のサイトにも掲載しています
【完結】メルティは諦めない~立派なレディになったなら
すみ 小桜(sumitan)
恋愛
レドゼンツ伯爵家の次女メルティは、水面に映る未来を見る(予言)事ができた。ある日、父親が事故に遭う事を知りそれを止めた事によって、聖女となり第二王子と婚約する事になるが、なぜか姉であるクラリサがそれらを手にする事に――。51話で完結です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる