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第171話 剣術大会⑱
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「ではどういう意味だ?」
ルークがメリッサの言葉に若干プレッシャーを弱めながら先を促す。
「確かに、我が国の中にはヒルダ様を利用してジークムント王国に揺さぶりを掛けろというようなことを言う頭の悪い連中もいるでしょう。ですが、折角ルーク殿を始めとした軍の皆様のおかげで漸く長い戦いが終わり停戦状態となったのです。下手に刺激を与えることは停戦解除につながる可能性もあるため避けるべきだと考えております。そうは言っても10年先は分かりません。停戦解除した時に相手の国の情報を知っておけるかどうかは時として戦局に大きな影響を与えます。停戦解除される10年先を見据え、ヒルダ様からどんな些細なことでも良いので情報を頂けたらと考えたのです」
「・・・そうか」
ルークはメリッサの言葉に一応の納得をしたのか、プレッシャーをかけるのをやめる。
「ふぅ」
メリッサが小さく息を吐く。
「情報については、ヒルダが良いと言えば構わない。だが、ヒルダはもう仲間だ。どこかに連れて行くということはさせない。何があるかわからないからな。どうしてもとあればこれを使わせて貰う」
そう言うとルークは後ろの腰に差した短剣を取り出す。
国王代行であることを示すものである。
「・・・もちろんです」
メリッサはルークが短剣を見せた理由を瞬時に悟り、返事をする。
「我は構わぬぞ」
そこで黙っていたヒルダが会話に参入する。
「ヒルダ?」
ルークがヒルダに問いかけるがヒルダは笑って、
「我はジークムント王国に何の未練もない。ルークやミリーナに会えた今、義理立てするようなことは何もないのじゃ。ただ、そこまで役に立てる情報などないからのぉ」
「・・・ヒルダが納得しているなら良い。メリッサ、情報を渡す代わりにヒルダに何か危害が加わった時には助けてはくれるのだろう?」
「表立っては難しいですが、もちろん出来得る限りでフォローはさせていただきます」
「分かった」
ルークが納得したことを察したメリッサがヒルダに向き直り、
「では、色々とご質問させて頂いて構いませんか?」
「もちろんじゃ」
「ありがとうございます。こちらも少々準備がありますので、しばらくこちらでお寛ぎください。誰かに飲み物を持って来させましょう」
メリッサがそう言うと、会議室の外に出ていった。
会議室を出たメリッサがしばらく歩いた後、壁により掛かるようにして立ち止まる。
「あれが『剣鬼』のプレッシャーか。とんでもないな」
なんとかルーク以外には誤魔化せたかと思うが、メリッサが今更ながら震える身体を必死に抑えようと深呼吸を繰り返す。
休憩を挟んだ理由は、メリッサがルークのプレッシャーによりこれ以上あの場にいられなくなったからだった。
ルークがメリッサの言葉に若干プレッシャーを弱めながら先を促す。
「確かに、我が国の中にはヒルダ様を利用してジークムント王国に揺さぶりを掛けろというようなことを言う頭の悪い連中もいるでしょう。ですが、折角ルーク殿を始めとした軍の皆様のおかげで漸く長い戦いが終わり停戦状態となったのです。下手に刺激を与えることは停戦解除につながる可能性もあるため避けるべきだと考えております。そうは言っても10年先は分かりません。停戦解除した時に相手の国の情報を知っておけるかどうかは時として戦局に大きな影響を与えます。停戦解除される10年先を見据え、ヒルダ様からどんな些細なことでも良いので情報を頂けたらと考えたのです」
「・・・そうか」
ルークはメリッサの言葉に一応の納得をしたのか、プレッシャーをかけるのをやめる。
「ふぅ」
メリッサが小さく息を吐く。
「情報については、ヒルダが良いと言えば構わない。だが、ヒルダはもう仲間だ。どこかに連れて行くということはさせない。何があるかわからないからな。どうしてもとあればこれを使わせて貰う」
そう言うとルークは後ろの腰に差した短剣を取り出す。
国王代行であることを示すものである。
「・・・もちろんです」
メリッサはルークが短剣を見せた理由を瞬時に悟り、返事をする。
「我は構わぬぞ」
そこで黙っていたヒルダが会話に参入する。
「ヒルダ?」
ルークがヒルダに問いかけるがヒルダは笑って、
「我はジークムント王国に何の未練もない。ルークやミリーナに会えた今、義理立てするようなことは何もないのじゃ。ただ、そこまで役に立てる情報などないからのぉ」
「・・・ヒルダが納得しているなら良い。メリッサ、情報を渡す代わりにヒルダに何か危害が加わった時には助けてはくれるのだろう?」
「表立っては難しいですが、もちろん出来得る限りでフォローはさせていただきます」
「分かった」
ルークが納得したことを察したメリッサがヒルダに向き直り、
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