離婚後、死んでもなお わたしを苦しめる理不尽にお仕置きの時間です
『お仕置きの時間』
離婚届に
あなたの名前を書いたあの日、
わたしは確かに
終わったはずでした
終わったはずのものが
なぜ今も
わたしの呼吸に
絡みついているのでしょう
あなたはもう
ここにはいないのに
あなたの声だけが
壁の隙間から滲み出て
夜ごと
わたしの名前を歪める
――それでも
わたしは泣かない
もう泣き方を忘れたからではなく
泣く価値を
あなたに残していないから
理不尽は
いつも顔を持たない
だからこそ
わたしは名前を与える
ひとつずつ
過去に
鎖をかけるように
あなたが残したものは
愛ではなく
責任でもなく
ただの歪みだった
ならば
その歪みごと
わたしが終わらせる
許しではない
救いでもない
これは
遅すぎた秩序
静かに
確実に
息をするたび
ひとつずつ
あなたを消していく
――そして最後に
何も残らなくなった場所に
わたしは
わたしの名前を置く
それが合図
ここから先は
わたしの時間
お仕置きはもう終わり
いいえ
本当は
ここからが始まり
離婚届に
あなたの名前を書いたあの日、
わたしは確かに
終わったはずでした
終わったはずのものが
なぜ今も
わたしの呼吸に
絡みついているのでしょう
あなたはもう
ここにはいないのに
あなたの声だけが
壁の隙間から滲み出て
夜ごと
わたしの名前を歪める
――それでも
わたしは泣かない
もう泣き方を忘れたからではなく
泣く価値を
あなたに残していないから
理不尽は
いつも顔を持たない
だからこそ
わたしは名前を与える
ひとつずつ
過去に
鎖をかけるように
あなたが残したものは
愛ではなく
責任でもなく
ただの歪みだった
ならば
その歪みごと
わたしが終わらせる
許しではない
救いでもない
これは
遅すぎた秩序
静かに
確実に
息をするたび
ひとつずつ
あなたを消していく
――そして最後に
何も残らなくなった場所に
わたしは
わたしの名前を置く
それが合図
ここから先は
わたしの時間
お仕置きはもう終わり
いいえ
本当は
ここからが始まり
あなたにおすすめの小説
貴方なんて大嫌い
ララ愛
恋愛
婚約をして5年目でそろそろ結婚の準備の予定だったのに貴方は最近どこかの令嬢と
いつも一緒で私の存在はなんだろう・・・2人はむつまじく愛し合っているとみんなが言っている
それなら私はもういいです・・・貴方なんて大嫌い
公爵令嬢は結婚式当日に死んだ
白雲八鈴
恋愛
今日はとある公爵令嬢の結婚式だ。幸せいっぱいの公爵令嬢の前に婚約者のレイモンドが現れる。
「今日の結婚式は俺と番であるナタリーの結婚式に変更だ!そのドレスをナタリーに渡せ!」
突然のことに公爵令嬢は何を言われたのか理解できなかった。いや、したくなかった。
婚約者のレイモンドは番という運命に出逢ってしまったという。
そして、真っ白な花嫁衣装を脱がされ、そのドレスは番だという女性に着させられる。周りの者達はめでたいと大喜びだ。
その場所に居ることが出来ず公爵令嬢は外に飛び出し……
生まれ変わった令嬢は復讐を誓ったのだった。
婚約者とその番という女性に
『一発ぐらい思いっきり殴ってもいいですわね?』
そして、つがいという者に囚われた者の存在が現れる。
*タグ注意
*不快であれば閉じてください。
王太子殿下との思い出は、泡雪のように消えていく
木風
恋愛
王太子殿下の生誕を祝う夜会。
侯爵令嬢にとって、それは一生に一度の夢。
震える手で差し出された御手を取り、ほんの数分だけ踊った奇跡。
二度目に誘われたとき、心は淡い期待に揺れる。
けれど、その瞳は一度も自分を映さなかった。
殿下の視線の先にいるのは誰よりも美しい、公爵令嬢。
「ご一緒いただき感謝します。この後も楽しんで」
優しくも残酷なその言葉に、胸の奥で夢が泡雪のように消えていくのを感じた。
※本作は「小説家になろう」「アルファポリス」「エブリスタ」にて同時掲載しております。
表紙イラストは、雪乃さんに描いていただきました。
※イラストは描き下ろし作品です。無断転載・無断使用・AI学習等は一切禁止しております。
©︎泡雪 / 木風 雪乃
花嫁に「君を愛することはできない」と伝えた結果
藍田ひびき
恋愛
「アンジェリカ、君を愛することはできない」
結婚式の後、侯爵家の騎士のレナード・フォーブズは妻へそう告げた。彼は主君の娘、キャロライン・リンスコット侯爵令嬢を愛していたのだ。
アンジェリカの言葉には耳を貸さず、キャロラインへの『真実の愛』を貫こうとするレナードだったが――。
※ 他サイトにも投稿しています。
【完結】誕生日に花束を抱えた貴方が私にプレゼントしてくれたのは婚約解消届でした。
山葵
恋愛
誕生日パーティーの会場に現れた婚約者のレオナルド様は、大きな花束を抱えていた。
会場に居る人達は、レオナルド様が皆の前で婚約者であるカトリーヌにプレゼントするのだと思っていた。
あなたへの愛を捨てた日
柴田はつみ
恋愛
公爵夫人エステルは、冷徹な夫レオニスを心から愛していた。彼の好みを調べ、帰宅を待ちわび、献身的に尽くす毎日。
しかし、ある夜会の回廊で、エステルは残酷な真実を知る。
レオニスが、未亡人クラリスの手を取り囁いていたのだ。
「君のような(自立した)女性が、私の隣にいるべきだった」
エステルは悟る。自分の愛は彼にとって「重荷」であり、自分という人間は彼にとって「不足」だったのだと。その瞬間、彼女の中で何かが音を立てて砕け散る。
王子様への置き手紙
あおき華
恋愛
フィオナは王太子ジェラルドの婚約者。王宮で暮らしながら王太子妃教育を受けていた。そんなある日、ジェラルドと侯爵家令嬢のマデリーンがキスをする所を目撃してしまう。ショックを受けたフィオナは自ら修道院に行くことを決意し、護衛騎士のエルマーとともに王宮を逃げ出した。置き手紙を読んだ皇太子が追いかけてくるとは思いもせずに⋯⋯
小説家になろうにも掲載しています。
【完結】恋は、終わったのです
楽歩
恋愛
幼い頃に決められた婚約者、セオドアと共に歩む未来。それは決定事項だった。しかし、いつしか冷たい現実が訪れ、彼の隣には別の令嬢の笑顔が輝くようになる。
今のような関係になったのは、いつからだったのだろう。
『分からないだろうな、お前のようなでかくて、エマのように可愛げのない女には』
身長を追い越してしまった時からだろうか。
それとも、特進クラスに私だけが入った時だろうか。
あるいは――あの子に出会った時からだろうか。
――それでも、リディアは平然を装い続ける。胸に秘めた思いを隠しながら。