【R18】エロ乙女ゲームの世界に転生した悪役令嬢は攻略対象キャラ達の愛の檻に囚われる。

「…まさか、此処が『自由と鳥籠の聖女〜光と闇の覚醒〜』の世界だったなんて」

 …ーこの国、アルフォルト魔法王国の王家の血をひき、昔から王家を支えるアルフィーレート公爵家の長女、ルピティナ・アルフィーレートの呟きに反応する者はいない。
 ルピティナはランプの明かりだけを頼りに、鏡台にうつる自身の姿を見つめる。
 乳白色の柔らかい肌、睫毛が長く薄紫色の大人びた瞳、腰まで長いふわふわした薄紫色の髪、長身で細身のスレンダーな身体、そして自身の胸元に『黒薔薇』が咲き誇る。

「悪役令嬢のルピティナが“闇の聖女”だったなんて…」

 ルピティナの前世である日本人の少女がハマっていた18禁乙女ゲー『自由と鳥籠の聖女~光と闇の覚醒~』の世界だ。
 そして今は既にエンディングを迎えた。
 隠しヒロインルート“闇の聖女”悪役令嬢(ルピティナ)監禁ENDへ。

「もっと早く前世(記憶)が戻れば、何か変わったかしら」

 前世の記憶が戻った時は全てが終わっていたー…。

 ルピティナの耳にカシャンと音が聞こえ、音に誘われて、ルピティナは後ろを振り向く。
 そこに『自由と鳥籠の聖女~光と闇の覚醒~』の攻略対象キャラである男性が立っていた。
 ルピティナを閉じ込める檻の鍵をあけて入ってきたようだ。

「お帰りなさいませ。ーーーー」

 ルピティナが男性の名前を呼ぶと、男性は優しく微笑み、ルピティナを抱き締めてベッドへ誘う。

「んんっ」

 男性がルピティナに覆い被さり、深くて甘いキスをルピティナに贈る。

「…あっ、ああ!」

 衣服を何も身に付けていない、生まれたままの姿でルピティナと男性は抱き合う。
 男性の身体が上下に揺れる度に、ルピティナの身体も上下に揺さぶれる。

 隠しヒロインルート“闇の聖女”悪役令嬢(ルピティナ)監禁ENDを迎えた、ルピティナに出来ることはただひとつ。
 攻略対象キャラ男性の歪んだ愛情を“愛の檻”で受け入れることだけ。

 それぞれの“愛の檻”をどうぞご覧下さいー…。


 ※攻略対象キャラルートによって、前世の記憶の有無や、戻るタイミングなど、設定の相違があります。
※“光の聖女”リリアと攻略対象キャラの絡みもあります。
 ※1話完結の読み切り形式です。
 ※最中はほぼありません。

ムーンライトノベルズ様、カクヨム様で同時掲載しております。

※表紙と挿し絵のイラストは、はやし様に素敵なイラストを描いていただきました。ありがとうございます。
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