半年間でその根性叩き直して差し上げます!
ロズリー・サーナリアン公爵令嬢はその産まれの高貴さ故に、まだ目も開かぬ頃から皇子の婚約者候補として王宮の帳簿にその名が刻まれていた。
将来は国母となる存在。皆それを意識して彼女に接し、彼女自身もまたその自覚を持って日々を過ごしていた。
厳しい家庭教師とのマンツーマンのレッスンや授業、令嬢たちとの茶会、息が詰まりそうな家族での晩餐。そして、国教への絶対的な信奉を強制され、神に祈りを捧げる日々。
そんな中、ロズリーは突然祈りの最中に気を失ってしまう。夢の中で見たのは見たこともない世界。
そこで生きる『野々宮のばら』に憑依するような形で数年間の異世界体験をすることになったロズリーは、自身がその世界で「稀代の悪女」と呼ばれる過去の存在であることを知る。そして、伴侶である皇帝は帝国を滅ぼした「愚鈍な王」として語り継がれており、王国を滅ぼした「史上最悪の夫婦」として記録されていることも。
憑依から抜け出し元の身体に戻ったロズリーは、憑依した世界で知り得た知識を利用することで、聖女としてその地位を確立する。
しかし、問題は婚約相手の皇子その人。甘やかされて育ち、逃げることを覚え、その麗しい見た目と狡賢さで飄々と日々を過ごしているこの男こそ、「史上最悪の夫婦」となってしまった元凶に他ならない。
そんな男、私のお相手としては不足も不足ですわ!!!
ロズリーは皇子に賭けを持ち掛けた。半年間、平民として自治区で過ごしながら、どちらがより彼らの信頼を得られるか勝負しようではないか、と。
賭けの行く先は?そして、ロズリーと皇子に幸福は訪れるのか!?脱「稀代の悪女」を目指す公爵令嬢の奮闘が始まる!!
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