ラブレターの宛名は、僕だった。
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現在の順位:239位
「好きな人への手紙を書いてくれ。三十日かけて」
人の恋なら、いくらでも言葉にできる。
けれど、自分の気持ちだけは書けない――。
高校二年の水瀬律は、誰にも言えない恋を文章にする、文芸部の“恋文屋”。
そんな律の前に現れたのは、学校一モテる男子バレー部主将・朝倉湊だった。
湊から頼まれたのは、好きな人へ渡すラブレターの代筆。
ただし条件はひとつ。
一日一問。
三十日かけて、その人を好きになった理由を聞いてほしい。
「いつ好きになった?」
「中二。六月十九日。雨の日」
それは、律が四年間ずっと忘れたかった日だった。
さらに湊が語る“好きな人”は、なぜか律と似ている。
嘘をつくと鼻を触る。
嫌いなものは左で噛まない。
笑う直前、左の口角だけが上がる。
偶然にしては、似すぎている。
それでも律は気づかない。
自分が毎日書いているその恋が、
最初からずっと――自分に向けられていることに。
人の「好き」は書けるのに、自分の「好き」は書けない少年。
四年間想い続けたのに、「好き」と言えなかった少年。
三十の質問と、一通のラブレター。
最後の一行だけは、もう誰にも代筆できない。
これは、“好きになる物語”ではない。
自分の気持ちを、自分の言葉で誰かに渡せるようになるまでの物語。
人の恋なら、いくらでも言葉にできる。
けれど、自分の気持ちだけは書けない――。
高校二年の水瀬律は、誰にも言えない恋を文章にする、文芸部の“恋文屋”。
そんな律の前に現れたのは、学校一モテる男子バレー部主将・朝倉湊だった。
湊から頼まれたのは、好きな人へ渡すラブレターの代筆。
ただし条件はひとつ。
一日一問。
三十日かけて、その人を好きになった理由を聞いてほしい。
「いつ好きになった?」
「中二。六月十九日。雨の日」
それは、律が四年間ずっと忘れたかった日だった。
さらに湊が語る“好きな人”は、なぜか律と似ている。
嘘をつくと鼻を触る。
嫌いなものは左で噛まない。
笑う直前、左の口角だけが上がる。
偶然にしては、似すぎている。
それでも律は気づかない。
自分が毎日書いているその恋が、
最初からずっと――自分に向けられていることに。
人の「好き」は書けるのに、自分の「好き」は書けない少年。
四年間想い続けたのに、「好き」と言えなかった少年。
三十の質問と、一通のラブレター。
最後の一行だけは、もう誰にも代筆できない。
これは、“好きになる物語”ではない。
自分の気持ちを、自分の言葉で誰かに渡せるようになるまでの物語。
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