タイムスリップできなくなった私と一緒に居たがる王子の話
ある日タイムスリップできなくなった理子は、途方に暮れていた。何もかもにやる気が起きない。高校生活がだるくてしかたない。何十年もタイムスリップで同じ時間を過ごしてきたせいか、気力がなくなってしまったのかもしれない。
このままじゃ駄目だと思いながら、今日も今日とて理子は何をするでもなく、昼休みに一人弁当を食べていた。
するとそこに、ここらの人なら誰もが知る超絶イケメン佐原先輩が現れ、突然理子に、付き合ってほしいなどと言ってきた。
本当に何の脈絡もきっかけも見当たらない。謎すぎる。怪しい先輩。だがしかし、これは気力を取り戻すチャンスかもしれない。企みがあろうがそうでなかろうが、止まった時を動かす起爆剤になる……かもしれないと思った理子は、なんとなーく、佐原先輩の言葉を受け入れる。
これはタイムスリップで誰かを救う話ではなく、タイムスリップに疲れた人のお話。
このままじゃ駄目だと思いながら、今日も今日とて理子は何をするでもなく、昼休みに一人弁当を食べていた。
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