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第2章 騎士団の紅一点、クレナ

20,イキたくない

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 セックスをしたらイク。それはある意味当たり前のことだ。ただ、何割かの女性はそうであるし、現にクレナ自身もそうだったが男が気持ちいいからといって突きまくれば女もイクというわけでもない。

 だからクレナはすっかり忘れていたのだ。この男のブツを入れたらイクかもしれないということを。

 クレナは未だにタツシにイクところを見られていないと思っている。初回の時に「そんなはしたないことするわけない」と言ってしまっただけに、絶対にイクわけにはいかなかった。

 だが……

「あっ…いや…んんんっ……もうムリぃ……あっ」

 彼女はイきたくないと思い、何とか腰を引いてチンコを抜こうとする。

「さ~て、背中に武器あてますねー」

 二人とも立ったままであるから背中に手をまわしやすい。タツシは背中とお尻の間にある尾てい骨付近を電マで押した。

「あ! やめてくれ! ああ♡ あっ そんなっ」

 再び彼女の膣内にチンコが押し戻されていく。

 まだ一番奥には着いていない。

「やぁ! やめ…っあん♡っあ♡…ああ♡…あ…んあ…っん…あんん……あ♡んああっ」

「どうしたんですか? ひょっとして絶頂しそうですか? いいですよ、存分に気持ちよくなってください。」

「いやっ……断じて気持ちよくなどなってない!!!」

 クレナは初めてこの店を訪れて以来、タツシがいる前ではなにがあってももイカなかった。それこそが女だと思われたくないという見栄であり、逆に女としてのプライドでもあった。

 そもそも見られる、見られない関係なく店の中で達してしまうこと自体が破廉恥なことだと分かっていながらなんとかこれまでタツシには絶頂を迎えていることを知られずにやってきた。とクレナは思っている。

 そんなクレナの意地の結晶に、今まさにひびが入っているのだ。

「ほおら、あなたの子宮のお口に到達しますよ~」

「んんん♡ あ~~っ いやっ そんな♡ イッ……」

 クレナは耐える。なんとか腰をうねらせ、快楽を逃がそうとする。

「目をつぶってそんなに険しい顔しないでもっと楽にしてください。この店ではリラックスしていただかないと……」

「くっ……んんんっ あっ……抜いてくれえぇぇ……」

「ん? じゃあいったん抜きましょうか。」

「あ、ああ……そうしてくれると助かる。」

 ススス……とゆっくりチンポを抜いていくタツシ。

「はあ、はあ、はああぁぁ、はーーーーー」

 何とか危機を逃れ荒い呼吸をしているクレナ。

「クレナさん大丈夫ですか? どこか調子が悪いですか?」

「いや、大丈夫だ。それより、早く全部抜いてくれ………」

「はい。分かりました。その前にひと突きだけしますね☆」

「え?」

 どちゅっ♡

「いやあああぁあぁぁぁぁぁっ!! あぁあぁ♡ あぁぁっあぁ♡ああぁあっ! あああぁぁ…… あああぁっ ああぁ! ああぁぁ…… あん♡ あっ そんな…… 見るなぁ…… うっ……」

 


 遂にクレナはタツシの前で絶頂した。

 一気に脱力する。

「イっちゃいました?」
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