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《裏技》マスター、教会と戦う
大司教に会えました
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信徒に案内され、俺らは謎のデカい空間に来ていた。
「ここで、皆様には属性毎の教会に移って貰います!」
「「「「「……?」」」」」
すまん、言っている意味が分からん。
ただのデカい部屋なのにどうやって移るんだ?
「あぁ、言葉が足りませんでしたね! あれら台の上に移動型の魔法陣があるんです! そこに立って頂ければ、属性毎に分けられた教会へ瞬時にテレポートされます!」
確かに、少し盛り上がった沢山の台をよく見てみると、魔法陣が刻まれていた。
なるほど、つまり……分断させられるって事か……。
コクリ、と皆んなが頷く。
今のは言わば確認だろう。
分断させられる事が分かっているかどうか、の。
「それでは! 各自自分の属性の台へ向かって下さい!」
そう言われたので、俺らは大人しくその台へ向かった。
俺と同じく無の台に来たのは、ルリカ、レカ、ニル、リコ、ゲリト、ギリッダだ。
意外と多いと思うかもしれないが、無属性の魔法は結構種類が多い。
なのでその分使用者も増えるのだ。
「では! また後ほど!」
そして俺らはピュンと転送された。
「ようこそ」
向こうにもまた同じ様な声をした信徒がいた。
「こちらへ」
短くそう言うとスタスタと歩いて行く。
「なんか、さっきの人と比べると少し無愛想だな」
ギリッダが俺らにそう小声で言って来た。
まあ、俺もそう思わん事はない。
ただ、あれが普通の対応な気もしなくはない。
信徒が大きめな扉の前に立ち、俺らを見る。
「ここから先が、無属性魔法使用者の教会です」
信徒がその扉を開くと
「「「「「おぉ……」」」」」
かなり綺麗な場所だった。
白色の壁に、白色の光が差し込む天井のガラス。
全てが白を基調とした色合いの教会だった。
まあ、有名人曰く白は200色あるらしいので、白という色の枠組みだけで言えば、かなりカラフルなのだろう。
……何を言っているのかよく分からなくなって来た。
「あ……」
背丈が小さめの人がこっちに近づいて来た。
……ん? この背丈は……。
「もしかしてぇ……その人達ぃ……今日入ったぁ……新たしぃ信徒ぉ……ですかぁ……?」
「これはリタ様! おられたの出すね! はい! この者達は本日新しくアルカニット教に入信した信徒達です!」
喋り方も……ほぉん……。
コイツが、水の大司教を忍びの里なら逃した奴か。
「へぇ……」
俺らの事を舐め回す様に見てくる。
よし、顔は覚えられた。
「ならば僕がぁ……案内ぃ……しますよぉ……」
「えっ!? リタ様が直々に!?」
「ちょうど暇だしぃ……別に良いかなぁってぇ……」
「リ、リタ様がそう望むのであれば我々に拒否権はありません……」
「じゃあ皆んなぁ……付いて来てぇ……」
リタがピョン、ピョンとスキップに近い歩き方をする。
「アイツが無の大司教、リタ・ピチュルドなのか?」
「どうやら、その様ですね」
隣のレカに小声で
『アイツの魔力、どうだ?』
と聞いた。
「凄い強い……!」
なるほど、かなり警戒するべきだな。
「み、皆さぁん……付いて来て下さいぃ……」
その言葉を聞いて俺らは急いでリタに付いて行った。
急がないと何をされるか分からなかったからだ。
その後、リタに様々な場所を案内された。
建物は凄いの一言に尽きる。
パリのオペラ座を見ている気分だ。
まあ、リーチャニット大聖堂の方が豪華ではあったが。
「紹介出来るのはぁ……このくらいぃ……かなぁ……」
リタの紹介が終わり、俺らは祈りを捧げる為の場所にいた。
「あっ……そろそろぉ礼拝の時間だぁ……行くよぉ……」
その時ゾロゾロと後ろから信徒達と共に、俺らも席に座った。
そしてリタがアルカニット神様ぁー! 的な事を言い、俺らがその後に続いて言う。
「フ◯ック」
おい今隣からとんでもない暴言が聞こえたぞ!?
「⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎」
おいおいそれはヤバイって!
結局、礼拝中は終始真隣からアルカニット神へ対する恨み節が聞こえてくるのであった。
「ここで、皆様には属性毎の教会に移って貰います!」
「「「「「……?」」」」」
すまん、言っている意味が分からん。
ただのデカい部屋なのにどうやって移るんだ?
「あぁ、言葉が足りませんでしたね! あれら台の上に移動型の魔法陣があるんです! そこに立って頂ければ、属性毎に分けられた教会へ瞬時にテレポートされます!」
確かに、少し盛り上がった沢山の台をよく見てみると、魔法陣が刻まれていた。
なるほど、つまり……分断させられるって事か……。
コクリ、と皆んなが頷く。
今のは言わば確認だろう。
分断させられる事が分かっているかどうか、の。
「それでは! 各自自分の属性の台へ向かって下さい!」
そう言われたので、俺らは大人しくその台へ向かった。
俺と同じく無の台に来たのは、ルリカ、レカ、ニル、リコ、ゲリト、ギリッダだ。
意外と多いと思うかもしれないが、無属性の魔法は結構種類が多い。
なのでその分使用者も増えるのだ。
「では! また後ほど!」
そして俺らはピュンと転送された。
「ようこそ」
向こうにもまた同じ様な声をした信徒がいた。
「こちらへ」
短くそう言うとスタスタと歩いて行く。
「なんか、さっきの人と比べると少し無愛想だな」
ギリッダが俺らにそう小声で言って来た。
まあ、俺もそう思わん事はない。
ただ、あれが普通の対応な気もしなくはない。
信徒が大きめな扉の前に立ち、俺らを見る。
「ここから先が、無属性魔法使用者の教会です」
信徒がその扉を開くと
「「「「「おぉ……」」」」」
かなり綺麗な場所だった。
白色の壁に、白色の光が差し込む天井のガラス。
全てが白を基調とした色合いの教会だった。
まあ、有名人曰く白は200色あるらしいので、白という色の枠組みだけで言えば、かなりカラフルなのだろう。
……何を言っているのかよく分からなくなって来た。
「あ……」
背丈が小さめの人がこっちに近づいて来た。
……ん? この背丈は……。
「もしかしてぇ……その人達ぃ……今日入ったぁ……新たしぃ信徒ぉ……ですかぁ……?」
「これはリタ様! おられたの出すね! はい! この者達は本日新しくアルカニット教に入信した信徒達です!」
喋り方も……ほぉん……。
コイツが、水の大司教を忍びの里なら逃した奴か。
「へぇ……」
俺らの事を舐め回す様に見てくる。
よし、顔は覚えられた。
「ならば僕がぁ……案内ぃ……しますよぉ……」
「えっ!? リタ様が直々に!?」
「ちょうど暇だしぃ……別に良いかなぁってぇ……」
「リ、リタ様がそう望むのであれば我々に拒否権はありません……」
「じゃあ皆んなぁ……付いて来てぇ……」
リタがピョン、ピョンとスキップに近い歩き方をする。
「アイツが無の大司教、リタ・ピチュルドなのか?」
「どうやら、その様ですね」
隣のレカに小声で
『アイツの魔力、どうだ?』
と聞いた。
「凄い強い……!」
なるほど、かなり警戒するべきだな。
「み、皆さぁん……付いて来て下さいぃ……」
その言葉を聞いて俺らは急いでリタに付いて行った。
急がないと何をされるか分からなかったからだ。
その後、リタに様々な場所を案内された。
建物は凄いの一言に尽きる。
パリのオペラ座を見ている気分だ。
まあ、リーチャニット大聖堂の方が豪華ではあったが。
「紹介出来るのはぁ……このくらいぃ……かなぁ……」
リタの紹介が終わり、俺らは祈りを捧げる為の場所にいた。
「あっ……そろそろぉ礼拝の時間だぁ……行くよぉ……」
その時ゾロゾロと後ろから信徒達と共に、俺らも席に座った。
そしてリタがアルカニット神様ぁー! 的な事を言い、俺らがその後に続いて言う。
「フ◯ック」
おい今隣からとんでもない暴言が聞こえたぞ!?
「⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎」
おいおいそれはヤバイって!
結局、礼拝中は終始真隣からアルカニット神へ対する恨み節が聞こえてくるのであった。
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