婚約破棄されました。婚約者を奪った友達を殺します。元婚約者も友達も今更泣いて謝ってももう遅い。戻ってきてくれ?戻るわけないじゃないですか

「コルネッサ、お前に婚約破棄を告げる」
 はぁ?そんな事言われても困りますと言いたいが、言えません。
 対等ではない関係だもの。
 私に非は思い当たらないが、男爵令嬢と公爵令息の関係は、公爵令息が婚約破棄だと言えば
逆らう事もできず婚約破棄されるしかない。そういうものなのよ。
 「私何か貴方の気に入らない事でもしたかしら」
 「何もしてないさ」
 何もしてないのに、何もしてないからこそ婚約破棄されました。
 ベリザリオ公爵令息の婚約者になり落ち着いた私は、ベリザリオにはつまらない少女になったようです。
 リンピオ子爵の首を取った事からベリザリオに面白そうな少女だと期待されたのですが、
リンピオ子爵と戦う事を決めたのは友達のブリエレナ公爵令嬢です。
 婚約破棄された理由の1つは、ベリザリオに近づいたブリエレナはブリエレナに媚を売り、
私から婚約者の座を取ろうとしたからです。
ベリザリオはつまらない少女になった私よりはブリエレナを気に入り、妻にしました。
 友達のブリエレナに復讐します。
 何故友達の婚約者を奪うのでしょうか。
 友達だからでしょう。
 何故友達に復讐するのでしょう。
 友達だからでしょう。
 友達と認めあえる実力だからこそ、同じ地位を奪い合う関係になり、
憎み、殺そうとするのでしょう。
 人類が存在する前から、恐竜でも悩み通って来た道です。
今更答えを求めなくてもとうに歴史が答えは出しているので、私達はどちらかが死ぬまで戦いを続けます。  
 
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