お月さま色した、猫
それは、人間であることをやめた少女と、孤独な魔法使いの、優しい再生の物語。
森には大きな館があった。
そこに住むのは一人の魔法使いと、一匹のねこ。
ねこは、ある日傷ついた人間を見つける。
人間はねこに名前をくれた。人間のお姫さまの物語を教えてくれた。人間の世界にこないかと、誘った。
ねこは、人の言葉を話すことが出来た。魔法使いがくれるミルクの優しいあたたかさを知っていた。
でも、ねこはどうして自分が森に居るのかを知らない。
どうして、人間の言葉を理解するのかを、しらない。
魔法使いは言う。しあわせに、なれ。
人間は言った。それはしあわせでは、ない。
――これは、幸せを知るための物語。
「小説家になろう」でも投稿しています。
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