占い師に脅されて王太子と婚約破棄したけど、理由を告げてはいけないせいでどこまで逃げても追ってきます

 しがない洋裁店のひとり娘エレーナには、秘密の婚約者がいた。
 ある雨の日に街道で恋したジャマル王太子だ。
 身分違いのふたりは妨害を避けるため、結婚当日まで婚約を伏せることにしていた。

 だが結婚式が翌週に迫ったとき、店番をしているエレーナのもとにひとりの美女が現れた。
 占い師を名乗る、オルガという女だった。

 彼女はエレーナの婚約を知っているばかりか、本人たちしか知り得ない内面的なことまで言い当ててみせた。
 そしてエレーナに告げる。

「結婚すると最悪な運勢が待っているわ。
 すぐに婚約を破棄しなさい。
 それから、その理由を彼に教えてはダメ」

 エレーナの予言する未来を回避して、ふたりは幸せになることができるのだろうか?
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