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私の事も…

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「あの………、皆様私の事、お忘れではありませんか?」

「あら、ごめんなさいね。 キャリー、此方の御令嬢は騎士団長の御子息の婚約者のマルレット伯爵令嬢よ」

「キャロライン様、マルレットと申します」

「マルレット様、キャロラインです」

「私もよろしいですか?」

「はい」

「何を仰ってるの?あなた方は幼馴染で相思相愛ではありませんの」

「マルレット様、そうなんですか?」

「はい。ですが、私もご相談が…」

「何なりと」

「はい。最近、ケニー様、私の婚約者のケイニーク様何ですが、ケニー様を見れなくなってしまって」

「どうしてですか?」

「ケニー様の逞しい身体が…」

「分かります。逞しい身体、良いですよね!」

「そうなんです!最近、鍛錬の時に服を脱いで、上半身裸で致しますの」

「まあ!それは目の保養になりますね」

「はい。毎日こっそり見てますの。毎日こっそり見てたら、服を着ていてもあの逞しい身体を思い出されて…」

「分かります。服を着ていても分かる筋肉。良いですよね~」

「そうなんです。服を着ていても逞しい身体付き、私、破廉恥なのですわ」

「そうでしょうか。私も筋肉好きですよ。細い男性より魅力的に見えますよ」

「本当ですか?」

「あの逞しい腕の中にすっぽり包まれたいと思いません?」

「思いますわ」

「包まれた先に逞しい胸。思わず頬擦りしたくなります」

「そうなんです。ケニー様は私を優しく包んでくれますと顔の近くに胸が…」

「スリスリすれば良いのに」

「しても良いと思います?」

「お互い好きなんですよね?」

「はい」

「なら問題ないです。スリスリしましょうよ。女性でも男性でも同じだと思うんです。好きな人に身体を触られても嫌ではないですよね?恥ずかしいとは思っても嫌悪感はしないですよね?でも、知らない人や嫌いな人に触られるのは嫌だ。そう思いません?」

「はい。私もケニー様にしか触れたいと思いませんし、ケニー様になら触れられても嫌ではありませんわ」

「ならケイニーク様だって同じだと思います。ケイニーク様もマルレット様になら触られても嫌ではないし、ケイニーク様もマルレット様に触りたいと思っているかもしれませんよ」

「私、筋肉ありませんわ」

「ケイニーク様は筋肉を触りたいとは思わないと思いますよ」

「では何処を?」

「あの、本当に分かりませんか?」

「はい」

「その…その豊かな胸ですよ」

「私の?」

「はい。ケイニーク様も騎士といえど男性です」

「そうですわね」

「マルレット様はケイニーク様が胸を触りたいって言ったら嫌ですか?」

「いえ。ケニー様が触れてくれるなら何処でも嫌ではありませんわ」

「その覚悟があるなら、ケイニーク様の胸をスリスリしても大丈夫です」

「今度、試してみますわ」

「はい」

「あの…私もキャリーとお呼びしても?」

「はい」

「では、私の事はマリーと。ケニー様もマリーと呼んでくれますの」

「それはケイニーク様だけの呼び名です。私はマール様とお呼びしても?」

「はい」


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