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明るい未来
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チリンチリン
「ありがとうございました。またお越し下さ~い」
「キャリー、一旦閉めようか」
「じゃあ、札、出してくるね~」
休業中の札を出した。
「お昼にしよう」
「うん。お腹すいたよ~。今日も混んだね」
「ああ。ご苦労様」
「サムも疲れたでしょ?ご苦労様」
私達はお昼ご飯を食べた。
私は今サムと結婚し、食堂をサムと一緒に切り盛りしている。義父さんと義母さんは忙しい時間帯だけ手伝って貰って、殆ど二人で食堂を切り盛りしてる。食堂の上に元々あった部屋を改築して夫婦二人で暮らしている。
どうしてサムと結婚出来たかと言うと、
エス様、ミーナ様、マール様がまず両親に相談してくれて、三家共、婚約者と仲が良くなったのが私のお陰って事で協力してくれて、エス様の公爵家は筆頭公爵家だった事も功を奏した。
3人は婚約者達とどうなったかと言うと、
エス様の婚約者、セドリック王子、今は王太子になったけど。形だけの婚約者と心を通わせて愛を育み、エス様の前だけでは自分を出す事が出来て、お互い気軽に話す事が出来、気が抜ける様になったと。また、自分だけに見せる表情が甘えられてると感じ、甘えてくるエス様がとても可愛いらしいと。
ミーナ様の婚約者、ジルベーク様は、ミーナ様が思った事を声に出して言ってくれる様になり、努力をする姿が格好いいと言われ努力が報われた気がしたと。相思相愛になれて今はミーナ様を激愛する程。
マール様の婚約者、ケイニーク様は逞しくなった身体になってマール様に嫌われてると勘違いしていたらしく、逞しい身体が好きと分かって鍛錬にも身が入っているらしい。
ジルベーク様はお父上の宰相様に、ケイニーク様はお父上の騎士団長様に、いかに私に感謝しているかを大袈裟ぐらいに説明し説得したお陰で、国王陛下に進言してくれた。息子の王太子殿下からも、筆頭公爵家からも進言があり、遂に男爵でありお父さんに「娘の幸せの為に」って説得してくれた。そのお陰で私はサムの元へ嫁ぐ事が出来た。
全ては皆んなのお陰。
お父さんは月に一度店に顔を出してくれる。 初め、「金銭の援助をする」って言ってくれたけど、それは断った。 金銭を貰うよりも、「月に一度は会いたい」と伝えた。 月に一度、昼食を一緒に食べる。二人きりの時もあればサムも一緒に食べる時もある。 この前初めて知ったんだけど、「この食堂でお母さんに一目惚れした」って。その時既に妻も子も居たけど、お母さんを諦め切れなくて、結局愛人にしてしまった。と。
お母さんは確かにお父さんの愛人だったし、月に一度しか会えなかったけど、それでも幸せそうだったし、お父さんが来る、月に一度の時は恋する乙女みたいに可愛いかった。 私がお父さん苦手だったのって、お父さんとお母さん、二人の間に入り込めなかったからだったと思う。
今は前程お父さんの事は苦手じゃない。口下手だけど私の事を心配してくれてるのは分かったし。
夕方5時、営業中の札を出し、
チリンチリン
「いらっしゃいませ~」
今日も元気に愛する旦那様と食堂を切り盛りします。
「ありがとうございました。またお越し下さ~い」
「キャリー、一旦閉めようか」
「じゃあ、札、出してくるね~」
休業中の札を出した。
「お昼にしよう」
「うん。お腹すいたよ~。今日も混んだね」
「ああ。ご苦労様」
「サムも疲れたでしょ?ご苦労様」
私達はお昼ご飯を食べた。
私は今サムと結婚し、食堂をサムと一緒に切り盛りしている。義父さんと義母さんは忙しい時間帯だけ手伝って貰って、殆ど二人で食堂を切り盛りしてる。食堂の上に元々あった部屋を改築して夫婦二人で暮らしている。
どうしてサムと結婚出来たかと言うと、
エス様、ミーナ様、マール様がまず両親に相談してくれて、三家共、婚約者と仲が良くなったのが私のお陰って事で協力してくれて、エス様の公爵家は筆頭公爵家だった事も功を奏した。
3人は婚約者達とどうなったかと言うと、
エス様の婚約者、セドリック王子、今は王太子になったけど。形だけの婚約者と心を通わせて愛を育み、エス様の前だけでは自分を出す事が出来て、お互い気軽に話す事が出来、気が抜ける様になったと。また、自分だけに見せる表情が甘えられてると感じ、甘えてくるエス様がとても可愛いらしいと。
ミーナ様の婚約者、ジルベーク様は、ミーナ様が思った事を声に出して言ってくれる様になり、努力をする姿が格好いいと言われ努力が報われた気がしたと。相思相愛になれて今はミーナ様を激愛する程。
マール様の婚約者、ケイニーク様は逞しくなった身体になってマール様に嫌われてると勘違いしていたらしく、逞しい身体が好きと分かって鍛錬にも身が入っているらしい。
ジルベーク様はお父上の宰相様に、ケイニーク様はお父上の騎士団長様に、いかに私に感謝しているかを大袈裟ぐらいに説明し説得したお陰で、国王陛下に進言してくれた。息子の王太子殿下からも、筆頭公爵家からも進言があり、遂に男爵でありお父さんに「娘の幸せの為に」って説得してくれた。そのお陰で私はサムの元へ嫁ぐ事が出来た。
全ては皆んなのお陰。
お父さんは月に一度店に顔を出してくれる。 初め、「金銭の援助をする」って言ってくれたけど、それは断った。 金銭を貰うよりも、「月に一度は会いたい」と伝えた。 月に一度、昼食を一緒に食べる。二人きりの時もあればサムも一緒に食べる時もある。 この前初めて知ったんだけど、「この食堂でお母さんに一目惚れした」って。その時既に妻も子も居たけど、お母さんを諦め切れなくて、結局愛人にしてしまった。と。
お母さんは確かにお父さんの愛人だったし、月に一度しか会えなかったけど、それでも幸せそうだったし、お父さんが来る、月に一度の時は恋する乙女みたいに可愛いかった。 私がお父さん苦手だったのって、お父さんとお母さん、二人の間に入り込めなかったからだったと思う。
今は前程お父さんの事は苦手じゃない。口下手だけど私の事を心配してくれてるのは分かったし。
夕方5時、営業中の札を出し、
チリンチリン
「いらっしゃいませ~」
今日も元気に愛する旦那様と食堂を切り盛りします。
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