通詞侍

 明治28(1895)年の文明開化が提唱されていた頃だった。
 食うために詞は単身、語学留学を目的にイギリスに渡った。
 英語を学ぶには現地で生活するのが早道を考え、家財道具を全て売り払っての捨て身の覚悟での渡英であった。
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