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第四章 最悪の未来

20.ピンクの筒※

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 しばらくたったある日、シエラが魔物の返り血で服を汚して学校から帰ってきた。
 町の市場で暴れていた魔物を退治してきたのだという。

 風呂からダイニングに戻るなり、シエラは夕食の支度をしていた私を背後からぎゅっと抱き締めた。

 私の双丘に彼の硬いものが当たって、

「あら、まぁ……」

 と私が彼の方を振り返ると、頭をぐっと掴まれて私の唇へ熱い舌をねじ込まれた。

「……ん、……ちゅ…っ、……は…ぁ、……っ」

 柔らかい頬の内側や歯列へ舌を這わせ、私の舌を吸って舐めしゃぶった。

 彼の黒い目は欲情に潤んでいる。食事どころではないのだろう。



 そう思って夕食の準備を諦めて、私は彼の手を引いて私の部屋へ導いた。

 私は自分のベッドへ腰かけ、シエラは私を見下ろすようにすぐそばに立った。
 彼がいつも着ている丈の長いシャツをまくると、ズボンの中で彼のそれが大きく膨らんでいるのがわかる。

 早く触ってほしいのだろう。彼はベルトを外してズボンを脱いだ。
 下着の薄い生地は彼の興奮具合をありありと伝えた。

 下着の上からそこを撫でると、

「ん……っ」

 と声を上げながら彼は肩を震わせた。

 呪いの紋様が浮き上がる下腹部の下着のウエスト部分に指を這わせてそっと引きずり下ろそうとすると、彼が下着を脱いで逞しいそれを取り出した。

 私が艶やかな亀頭へちゅっとキスをして、そのまま唇の内側と舌でそこを刺激する様子をシエラはじっと見ている。

 先端への愛撫を続けたまま、呪いの証がつぶつぶと浮き出ている竿部分を右手で掴んでゆっくりと上下すると、

「はぁ……」

 と甘いため息をついて彼は目を瞑った。

 肉棒の凹凸一つ一つが性感帯なのだろう、指がそこを押しつぶすように通過するたび腰がピクピク動いている。

 彼の性器は呪いのせいで感じやすくなっているのだろう。

 それにこの前射精したときの口に入りきらないほどの精液の量。
 舐めていた亀頭を口から離して、肉棒の下の袋を見るとやっぱりそこもなんだかとても大きいように思う。



 私は彼をもっと気持ちよくさせてあげたくなって、ベッドから立ち上がって、戸棚に隠していた紙袋を取ってきた。

「何それ?」

 シエラは不思議そうに見ていたが、中からプルプルとしたピンクの筒を取り出すと、

「え、なんでそんなものっ……」

 と恥ずかしそうに顔を背けた。
 年頃の男の子にはこれが何かすぐにピンとくるのだろう。

「レベッカさんが持ってきてくださったのよ」

 私は筒の片側の女性器が模してある部分をシエラに見せてから、紙袋の中のレベッカさん特製だというローションを筒の入り口や中にたっぷり塗り付けた。

「せっかくだから、ちょっとだけ使ってみましょう」

 と言うと、シエラはゴクッと喉を鳴らした。
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