偏屈王子は聖女がお嫌い ~だからといって魔女の私を重宝されても困るんですが

王族に次いで、聖職者達が実権を握る西の大国である【エル・ヴァル】

最後の魔女――ベアトリクスは、聖女達の悪辣な方法によって捕らわれ、処刑されそうになった。

しかし第二王子であるレオンになぜか見初められ、ベアトリクスは処刑を免れ王子の秘書官として王宮で働く事に。

「宗教なぞくだらん。そうだろビーチェ」
「……」
「神に祈ったところで戦争には勝てん。時間の無駄だ。なんだそんな顔をして」
「ここが聖堂で、ミサの真っ最中だからでしょ……ちょっとは自重しなさい」

レオン王子は周囲から偏屈だと言われながらも、その既成概念にとらわれない考えと有能さで、徐々に次期国王として期待されるようになっていく。

そうして第一王子との王位争奪戦が始まると共にベアトリクスへの無茶ぶりが増えていくが、二人の距離も段々と近付いていくのであった。

これは、周囲の理解を拒絶した魔女と、誰にも理解されない王子の二人の物語だ。
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