悪役令嬢は求婚しない

王立アカデミーの卒業を祝う夜会は、これ以上ないほどの熱気に包まれていた。

そして彼は、再び会場を見渡し、高らかに宣言した。

「私はここに、ブリーナ・クライネルトとの婚約を破棄することを宣言する!」

時が、止まった。

シン、と静まり返ったホールに、殿下の声だけが響き渡る。
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