2 / 87
夕飯の後のご褒美っ
しおりを挟む
眠そうにする泉を抱き付かせたまま髪を乾かしてあげる。
「泉…もう少しだから我慢してねっ?」
「…うん…大丈夫。お腹すいたし…今晩は透と映画観るの…アイスも食べたいし…」
透の胸に顔を押し当てながら眠気と戦う泉は可愛い。
「今晩はカレーだよ。泉の好きな唐揚げもあるし、たくさん食べてゆっくり休もうね」
急いで自分の髪も乾かして泉とキッチンに移動する。
「やっぱりカレー美味しいっ!透の作ってくれた唐揚げも大好きなんだっ!」
少し目が覚めたのか泉が旨そうにカレーを食べてくれる。
「まあカレーは誰が作ってもカレーだよっ…それより今週も一週間お疲れ様。明日は休みだしゆっくり寝てて良いからね」
唐揚げを食べながら嬉しそうに笑う泉。
「透…明日はお休みなの?」
「うん。そのつもりだよ」
泉は思い出したように携帯を弄り始める。
「それなら一緒にクリスマスマーケット行きたいな…」
泉が携帯の画面を見せてくれる。
隣の駅のそばの大広場でやっているクリスマスマーケットの案内だ。
「うん、良いねえ。イルミネーションもやってるみたいだからどうせなら夕方から行ってみようか?暖かい格好してさ」
「うん!ありがとうっ!」
泉がニコニコしながら夕飯を再開した。
…自分が作ったものを嬉しそうに食べてくれるのは本当にうれしいものだ。
美味しそうにご飯を食べる泉を見ているだけでこちらまで嬉しくなる。
幸せな気分で夕飯を済ませた。
★
疲れているんだしいいからと言ったが泉は一緒に片付けをしてくれた。
「透と一緒にやりたいだけだから、やらせてっ」
泉と一緒に皿洗い。
泉が隣にいるだけで嬉しい。
片付けを終えて泉とテレビ前のソファーに座る。
泉がお土産に買って来てくれたアイスと、身体を冷やさないように毛布をかける。
「透も一週間ありがとうね。いつもご飯美味しいし…おかげで仕事頑張れたよ。」
泉がそう言ってくれて、頭を撫でてくれた。
「本当いつもありがとう。大好きよっ」
泉に抱きしめられる。
温かくって柔らかい泉の胸に顔を埋めて抱きしめられているこの瞬間が好きだ。
「泉だって、仕事頑張ってくれてるだろ。これくらい当たり前だよ」
泉の背中に腕を回して、しばらく抱きしめ合う。
泉とくっつきながらお土産のアイスを食べる。
「透…こっちの抹茶レモン味食べてみる?」
アイスをすくったスプーンをこちらに向けてくるので食べさせてもらった。
口に入った瞬間あっという間にアイスは溶けて口の中に広がっていく。
「んっ…これ美味しいねえ。泉…俺のもウマイよ」
泉の口元にスプーンを持って行くと泉が口を開く。
泉の口の中に覗いた舌に少しドキドキしながらアイスを食べさせる。
「あ、本当だ…パインとオレンジって意外と合うんだね」
そんなことを話しながらアイスを食べているとテレビが始まった。
泉が風邪をひかないように毛布で包んで肩を抱く。
「…あったかいね…」
泉は嬉しそうに笑って、テレビを見始めた。
泉が好きなのはホラー映画だった。
最初はびくつきながら映画を見ていた泉だったが、気づいたら隣で寝落ちしてしまっている。
…疲れてるのに頑張って一緒にいてくれようとしてくれていたんだな…。
泉の寝顔をしばらく眺めてそっと抱き上げた。
今日は一緒に寝ちゃおうっと。
泉を自室のベッドに寝かせる。
…透の仕事柄寝室は別だったが今日はもうすることも無かったし、離れたくなかった。
…まあ泉は自分の部屋で寝た方が安心するかもしれないけど…もう寝ちゃってるし…
泉の隣に寝転んで、泉にしっかり毛布を掛ける。
すやすやと気持ちの良さそうな寝息を聞いているとこちらまで眠たくなってくる。
…幸せだなあ…
泉の身体を抱き寄せると彼女に体温が伝わってくる。
…こうやって誰かの体温を感じながら眠りにつける日が来るなんて…あの頃の自分からは考えられないことだ。
ふうっと息を吐く。
…あっという間に意識は落ちて、気づいたら眠っていた。
「泉…もう少しだから我慢してねっ?」
「…うん…大丈夫。お腹すいたし…今晩は透と映画観るの…アイスも食べたいし…」
透の胸に顔を押し当てながら眠気と戦う泉は可愛い。
「今晩はカレーだよ。泉の好きな唐揚げもあるし、たくさん食べてゆっくり休もうね」
急いで自分の髪も乾かして泉とキッチンに移動する。
「やっぱりカレー美味しいっ!透の作ってくれた唐揚げも大好きなんだっ!」
少し目が覚めたのか泉が旨そうにカレーを食べてくれる。
「まあカレーは誰が作ってもカレーだよっ…それより今週も一週間お疲れ様。明日は休みだしゆっくり寝てて良いからね」
唐揚げを食べながら嬉しそうに笑う泉。
「透…明日はお休みなの?」
「うん。そのつもりだよ」
泉は思い出したように携帯を弄り始める。
「それなら一緒にクリスマスマーケット行きたいな…」
泉が携帯の画面を見せてくれる。
隣の駅のそばの大広場でやっているクリスマスマーケットの案内だ。
「うん、良いねえ。イルミネーションもやってるみたいだからどうせなら夕方から行ってみようか?暖かい格好してさ」
「うん!ありがとうっ!」
泉がニコニコしながら夕飯を再開した。
…自分が作ったものを嬉しそうに食べてくれるのは本当にうれしいものだ。
美味しそうにご飯を食べる泉を見ているだけでこちらまで嬉しくなる。
幸せな気分で夕飯を済ませた。
★
疲れているんだしいいからと言ったが泉は一緒に片付けをしてくれた。
「透と一緒にやりたいだけだから、やらせてっ」
泉と一緒に皿洗い。
泉が隣にいるだけで嬉しい。
片付けを終えて泉とテレビ前のソファーに座る。
泉がお土産に買って来てくれたアイスと、身体を冷やさないように毛布をかける。
「透も一週間ありがとうね。いつもご飯美味しいし…おかげで仕事頑張れたよ。」
泉がそう言ってくれて、頭を撫でてくれた。
「本当いつもありがとう。大好きよっ」
泉に抱きしめられる。
温かくって柔らかい泉の胸に顔を埋めて抱きしめられているこの瞬間が好きだ。
「泉だって、仕事頑張ってくれてるだろ。これくらい当たり前だよ」
泉の背中に腕を回して、しばらく抱きしめ合う。
泉とくっつきながらお土産のアイスを食べる。
「透…こっちの抹茶レモン味食べてみる?」
アイスをすくったスプーンをこちらに向けてくるので食べさせてもらった。
口に入った瞬間あっという間にアイスは溶けて口の中に広がっていく。
「んっ…これ美味しいねえ。泉…俺のもウマイよ」
泉の口元にスプーンを持って行くと泉が口を開く。
泉の口の中に覗いた舌に少しドキドキしながらアイスを食べさせる。
「あ、本当だ…パインとオレンジって意外と合うんだね」
そんなことを話しながらアイスを食べているとテレビが始まった。
泉が風邪をひかないように毛布で包んで肩を抱く。
「…あったかいね…」
泉は嬉しそうに笑って、テレビを見始めた。
泉が好きなのはホラー映画だった。
最初はびくつきながら映画を見ていた泉だったが、気づいたら隣で寝落ちしてしまっている。
…疲れてるのに頑張って一緒にいてくれようとしてくれていたんだな…。
泉の寝顔をしばらく眺めてそっと抱き上げた。
今日は一緒に寝ちゃおうっと。
泉を自室のベッドに寝かせる。
…透の仕事柄寝室は別だったが今日はもうすることも無かったし、離れたくなかった。
…まあ泉は自分の部屋で寝た方が安心するかもしれないけど…もう寝ちゃってるし…
泉の隣に寝転んで、泉にしっかり毛布を掛ける。
すやすやと気持ちの良さそうな寝息を聞いているとこちらまで眠たくなってくる。
…幸せだなあ…
泉の身体を抱き寄せると彼女に体温が伝わってくる。
…こうやって誰かの体温を感じながら眠りにつける日が来るなんて…あの頃の自分からは考えられないことだ。
ふうっと息を吐く。
…あっという間に意識は落ちて、気づいたら眠っていた。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
18
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる