妹が一番まともだと思っていることも、王太子と兄が何を考えているかも知らないまま、友達の機転で私は同性に血祭りに上げられずに済みました
テレーズ・ヴィルフランシュは、街で流行っている台詞を口にする妹が俳優にでも憧れているのかと思っていた。
でも、親しい友達の1人もいないはずだし、何よりまだ秘密のはずの学祭でやるお芝居の台詞を口にする妹に頭を抱えそうになっていたが、そんな妹がとんでもない勘違いしていることには気づくこともないまま、巻き込まれて婚約者が決まることになるとはテレーズは思ってもいなかった。
それに自分の理想となる人に自分が近づくことで一生一緒にいられることになるとは、考えもしなかった。
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