[完結]異世界、転生者しかいない件。
全12話
過酷なブラック企業で働き、深夜のオフィスで命を落とした岡本大樹。
目を覚ますと、そこは異世界グランディス王国だった。
「異世界召喚だ! 勇者として魔王を倒してくれ!」
王からそう告げられた岡本だったが、驚いたのは異世界に来たことだけではなかった。
一緒に召喚されたのは、看護師の三浦、SEの藤田、トラックドライバーの遠藤。なんと全員が日本人だったのだ。
しかも、この世界の重要ポジションには転生した日本人が大量に存在し、現地人は「危険な魔王討伐なんて割に合わない」と労働組合を結成して拒否しているという。
一方、恐ろしい魔王軍にも、とんでもない秘密があった。
「無事故! 無違反! 法令遵守! ハラスメントゼロ!」
魔王軍は毎朝ラジオ体操を行い、安全第一を徹底する超ホワイト組織だったのである。
岡本たちが西の森で遭遇した怪人たちも、勇者を殺すどころか安全講習を受け、昼休みにはきっちり弁当を食べる始末。
さらには魔王軍には、日本から来た転生者を分析した「勇者対応マニュアル」まで存在していた。
果たして岡本たちは、こんな異世界で本当に魔王を倒せるのか?
いや、それ以前に――
魔王軍のほうが、前の会社より就職先として魅力的なのではないか?
過労死した社畜たちと、ホワイトすぎる魔王軍が繰り広げる、異世界コメディ!
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