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第三章 様々な者達の視点の章
第九話 朔夜…捕縛⁉︎
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俺はとにかく学校に急いだ。
異世界召喚で呼ばれた世界には自由に行く事が出来る。
だが、それには条件があり…以前呼ばれた場所に行って其処から魔法で移動するという方法で行ける様になるのだが…?
何故俺は急いでいるかというと…帰って来てからというもの、色々変わり過ぎているという事だった。
セルリアは見た目はセルリアだけど、中身が全く違っていると感じた。
そして三人にも確認したい事があったのだ。
俺は学校の校門に着くと、やはりこの時間では門が閉ざされていた。
「やっぱりこの時間じゃ校門は閉まっているか!」
いつもの俺なら周囲を見て確認するのだが、この時だけは焦っていて確認せずに飛び越えた。
その背後には…家から追って来た影が壁を乗り越えていた。
「ここまでは良いが…流石にガラスを割って侵入する訳にも行かないか…」
人を治す魔法はあっても、無機物を治す魔法はこの世界では使えない。
なので、身体強化+浮遊魔法掛けて屋上まで飛び上がった。
そして屋上を見た訳だが…?
「考えてみると、異世界召喚された後の魔法陣があった場所に来るのは2度目か!」
あれは…5回目の異世界召喚だったっけ?
マナの多い地で、転移魔法を試した際に元の世界に帰った事があった。
あの時は…帰れた事に嬉しかったが、家や人々の何もかもがおかしくなっていて、慌てて戻った記憶がある。
魔王討伐後に帰ってくると、元通りになっていたが?
あれは何だったんだろう…と考えてみると、今回もそれに似た状況と言えばそうなるな。
「とりあえず…あの世界に戻ってみないと分からないしな。」
俺が召喚された世界に行く理由は幾つか有る。
まず…三人にセルリアが幼馴染だったかどうかを聞く。
次に、セルリアの所在を確認する。
この世界から元の世界に帰った時にセルリアが居なかった事もそうだが…何故か幼馴染だったという不可解な点。
後は…このまま家に帰ったら、多分兄妹に殺されるという事だった。
原因究明が分かるまで…帰る訳にはいかない!
そう思って居たのだが…この時既に、俺の周囲は囲まれて居たのだった。
「急いで向こうの世界のゲートを…」
『確保‼︎』
俺は声をした方を振り向くと、明かりに照らされて周囲には警察官に囲まれて居た。
俺が身体能力が高かったり、魔法は使えるが…この世界では異世界に比べれば、数十分の1程度でしか無い。
なので、この人数相手には力を振る舞えないのだった。
そして…俺の軽率な行動は、警察官達にチャンスを与えてしまった事だった。
この状態…校門を乗り越えた時点で不法侵入、更に屋上に行った事で住居侵入罪が適用されるのだった。
だが…高校生の俺が唯一適用されないのが、牢に拘束される事だった。
良くて注意くらいだろう。
「ここは大人しく捕まっておくか。 言い訳をどうするかな?」
「これでもう逃げられないからな! 洗いざらい吐いてもらうぞ!」
「それは…犯罪者に言うセリフでは?」
今迄に散々撒かれたものだから、チャーシュー刑事は笑みを浮かべている。
さてと、どうなる事やら?
異世界召喚で呼ばれた世界には自由に行く事が出来る。
だが、それには条件があり…以前呼ばれた場所に行って其処から魔法で移動するという方法で行ける様になるのだが…?
何故俺は急いでいるかというと…帰って来てからというもの、色々変わり過ぎているという事だった。
セルリアは見た目はセルリアだけど、中身が全く違っていると感じた。
そして三人にも確認したい事があったのだ。
俺は学校の校門に着くと、やはりこの時間では門が閉ざされていた。
「やっぱりこの時間じゃ校門は閉まっているか!」
いつもの俺なら周囲を見て確認するのだが、この時だけは焦っていて確認せずに飛び越えた。
その背後には…家から追って来た影が壁を乗り越えていた。
「ここまでは良いが…流石にガラスを割って侵入する訳にも行かないか…」
人を治す魔法はあっても、無機物を治す魔法はこの世界では使えない。
なので、身体強化+浮遊魔法掛けて屋上まで飛び上がった。
そして屋上を見た訳だが…?
「考えてみると、異世界召喚された後の魔法陣があった場所に来るのは2度目か!」
あれは…5回目の異世界召喚だったっけ?
マナの多い地で、転移魔法を試した際に元の世界に帰った事があった。
あの時は…帰れた事に嬉しかったが、家や人々の何もかもがおかしくなっていて、慌てて戻った記憶がある。
魔王討伐後に帰ってくると、元通りになっていたが?
あれは何だったんだろう…と考えてみると、今回もそれに似た状況と言えばそうなるな。
「とりあえず…あの世界に戻ってみないと分からないしな。」
俺が召喚された世界に行く理由は幾つか有る。
まず…三人にセルリアが幼馴染だったかどうかを聞く。
次に、セルリアの所在を確認する。
この世界から元の世界に帰った時にセルリアが居なかった事もそうだが…何故か幼馴染だったという不可解な点。
後は…このまま家に帰ったら、多分兄妹に殺されるという事だった。
原因究明が分かるまで…帰る訳にはいかない!
そう思って居たのだが…この時既に、俺の周囲は囲まれて居たのだった。
「急いで向こうの世界のゲートを…」
『確保‼︎』
俺は声をした方を振り向くと、明かりに照らされて周囲には警察官に囲まれて居た。
俺が身体能力が高かったり、魔法は使えるが…この世界では異世界に比べれば、数十分の1程度でしか無い。
なので、この人数相手には力を振る舞えないのだった。
そして…俺の軽率な行動は、警察官達にチャンスを与えてしまった事だった。
この状態…校門を乗り越えた時点で不法侵入、更に屋上に行った事で住居侵入罪が適用されるのだった。
だが…高校生の俺が唯一適用されないのが、牢に拘束される事だった。
良くて注意くらいだろう。
「ここは大人しく捕まっておくか。 言い訳をどうするかな?」
「これでもう逃げられないからな! 洗いざらい吐いてもらうぞ!」
「それは…犯罪者に言うセリフでは?」
今迄に散々撒かれたものだから、チャーシュー刑事は笑みを浮かべている。
さてと、どうなる事やら?
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