幻影艦隊 小説一覧

icon

小説検索AIアシスタントβ

アルファポリスに投稿されている小説を紹介します。
がんばって探しますので話しかけてください!

小説検索AIアシスタントβとは
1
1
SF 連載中 長編
幻影艦隊・・・天の川銀河系辺境で、人類が史上最大の危機を迎える  猛烈な勢いでウェンハイがソウヤの背中に衝突したため、ソウヤはレイファの柔らかい体を強く抱きしめることになった。  レイファは頬だけでなく耳朶まで朱に染め、両手を頬に添え放心している。 「ウェンハイ! 気をつけやがれ!!」  ソウヤはレイファを抱きしめたまま、険しい顔で叫んだ。ソウヤの声は、意外にも耳に心地よい透明な声質をしていて、見物人の喧噪にかき消されることなく、周囲に響く。 「周囲を巻き込むな。レイファが怯えてんだろうが!」 「ぜってぇー違う!」  怒鳴り声で応酬したウェンハイの意見に”うんうん”と野次馬の大多数が首肯している。  2人の周囲の人間にすら察せられるのに、ソウヤは全く察することが出来ていない。 「バカ言うなっ。顔真っ赤にして、震えてんだろうが。オレは、テメーを許さねぇーぜっ!!」  ソウヤはレイファの体を離すと、ウェンハイに猛烈な勢いで襲いかかった。  飛ぶように左前蹴りを放ち、左脚が着地した瞬間、跳ねるように右上段廻し蹴りを放つ。そこから、半回転して後ろ下段蹴りへと繋ぐ。  クローのことを舐めていた訳ではなかったのだろうが、ソウヤが相手ということでウェンハイの気合いが上昇する。 「ぐおぉおぉー、普通は青くなる。どりゃあぁぁぁーー」  ウェンハイの指摘は100%正しい。 ---------------------------------------------------------------------------------------------------------  少年“ソウヤ”と“ジヨウ”、“クロー”、少女“レイファ”は銀河系辺縁の大シラン帝国の3等級臣民である。4人は、大シラン帝国本星の衛星軌道上の人工衛星“絶対守護”で暮らしていた。  4人は3等級臣民街の大型ゲームセンターに集合した。人型兵器を操縦するチーム対戦型ネットワークゲーム大会の決勝戦に臨むためだった  4人以下のチームで出場できる大会にソウヤとジヨウ、クローの男3人で出場し、初回大会から3回連続で決勝進出していたが、優勝できなかった。  今回は、ジヨウの妹“レイファ”を加えて、4人で出場し、見事に優勝を手にしたのだった。  しかし、優勝者に待っていたのは、帝国軍への徴兵だった。見えない艦隊“幻影艦隊”との戦争に疲弊していた帝国は即戦力を求めて、賞金を餌にして才能のある若者を探し出していたのだ。  幻影艦隊は電磁波、つまり光と反応しない物質ダークマターの暗黒種族が帝国に侵攻してきていた。  徴兵され、人型兵器のパイロットとして戦争に身を投じることになった4人だった。
24h.ポイント 0pt
小説 212,836 位 / 212,836件 SF 6,142 位 / 6,142件
文字数 185,843 最終更新日 2021.10.11 登録日 2020.12.20
1