退廃的近未来小説一覧

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 様々な伝染病が発生しては対策され、危機を乗り越えてきた現代が数世紀前になくなった。  地上は幻想・神話生物を模した亜人女性が君臨し、徐々に拡張が進む地下世界で人類と呼ばれた種が静かに生きる。何重もの隔壁が二者の間に設けられ、互いの交流は数世紀以上途絶えたまま。ただ、ほんの一部の男性だけが潰えかけた希望を託され、明日すらわからぬ煉獄の地上へと送り出されて放り出される。  彼らは、地上の女性達が感染している『淫獄ウィルス』の男性原種感染者。  性欲の高まりと引き換えに、若返りと理想体型の獲得を約束する悪魔のようなウィルスだ。地上社会の崩壊以前、コレは美容や少子化対策として人々の間に広まった。果てに突然変異的な女性達の変異症状と性欲異常が巻き起こり、大多数の男性が犯し殺されて残りの一握りが地下へと逃れる。  そして今日、第八十二期征圧隊三十七名が世界各地で活動を開始。  彼らの任務は、自身に感染した『最初期の淫獄ウィルス』を地上女性に感染させること。  突然変異ウィルスの比率が薄まれば、女性達の理性は復活する。少しずつ数を増やし、最終的に生物ピラミッドの頂点へ人類を。託した者達はそう信じて疑わず、日夜心を擦り減らして使命を胸に机上へ没する。  隔壁をくぐって監視がなくなり、少年ジャナはクスリと笑った。  お疲れ様。旧人類。  後は、僕達が取って代わって繁栄してあげるよ。 ※本作は『背徳混沌世界 淫堕落短編集』としてノクターンノベルズにも投稿しています。
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小説 184,089 位 / 184,089件 ファンタジー 42,259 位 / 42,259件
文字数 22,531 最終更新日 2021.07.23 登録日 2021.07.23
 二つの世界の下と下が、ぴったり合わさって表裏一体の一つとなった。  住人達は夢から夢へ移るように、互いの世界を行き来できる。しかし、故に悪用する者が後を絶たず、政府機能は度重なるテロで残らず消えた。人の世は大地をそのままに荒廃を続け、激減した人々はまともそうな廃墟群でちらほら集落を作っている。  ――――といっても、集団生活に向く者達ばかりではない。  今年二十一歳を迎える青年ユヅは、そんな社会不適合者の一人。  低い身長と童顔から、子供と間違われたり嘗められたりで社会の不利益を一身に受ける。何とかしようと努力しても報われず、いっそ出てしまえば良いと荷物をまとめた。外は銃と実力と胆力がモノをいう弱肉強食と聞いていて、身を投じてからひたすらひたすら後悔している。  心臓を撃ち抜かれて瞳孔が開いた、巨乳女の膣の冷たさ。  キャラバンから離れて小便していたところを攫った、まな板小娘の処女のきつさ。  死と隣り合わせの毎日で高まった性欲を、一方的にぶちこみ吐き出し注いで晴らす。こんなことなら、あぁどうして、いやだからこそ、そうなのだ。過去の不遇を一つ一つ思い返しながら、白濁を噴き出す雌穴に追加のもう一発をくれてやる。  『もっと早く、出ていればよかった』  何度も何度も何度も何度も、夜ごと時ごと秒ごと思う。 ※本作は『背徳混沌世界 淫堕落短編集』としてノクターンノベルズにも投稿しています。
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小説 184,089 位 / 184,089件 ファンタジー 42,259 位 / 42,259件
文字数 19,396 最終更新日 2021.07.20 登録日 2021.07.20
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