脳梗塞小説一覧
2
件
以前ここで「浅い法華経」という法華経研究と、あといくつが出口のない話を書き続けていたが、あることがあってみんな消してしまった。
あることとは、自分が脳梗塞というやっかいな、そしてまた面白い病気になってしまったからだ。
そしてその発症の経緯がまた面白かった。
発症したのが自分の誕生日で、発覚して入院したのがその翌日、つまり自分にとってニューイヤーの日だったのだ。
せっかく進めていた話たちをなぜ消してしまったか?
それは健康とか健常というバリアーで見えなかったものが不健康になって初めて見えてしまって、健康な時に書いていたものがみんな空しいものに思えたからだ。健康とはなんというのか、人間が見ちゃいけない(本当は見なきゃならない)ものを隠すバリアーなんだと、脳梗塞の浮遊感の中で感じた。というか感じてしまった。
以前ここに書いていた法華経研究では、この世の中にはサムシンググレートという何かしら神秘的な力が存在すると書いた。法華経を知らなければ、脳梗塞=不幸となるところだったが、知っていたばかりに「これはサムシンググレートが自分に何かさせるのかな?」と、おめでたく捉えてしまった。
そこでいっそ、脳梗塞という病気を通じて、改めてサムシンググレートと、それを考えるきっかけになった法華経について書き直してみようと思った。ほかの話たちも形を変えてここに含もうと思った。
以前の研究は推測が主だったが、ここでは体験を主にしてみようと思う。その方が真実性が高いだろう。
構成としてはまず、脳梗塞の実態を記し、次に自分の性格と生活習慣を記し、そこに以前の研究の残骸を絡めてみようと思う。
と、はじめはとりとめなく書いていたが、途中から「禁煙したくても出来ないけどやっぱりやめたい人への話」みたいなものと「法華経についての論文」の2本立てになってきた。
文字数 99,843
最終更新日 2024.04.27
登録日 2024.02.06
あなたは突然半身不自由になったらどうしますか?
2014年、30歳の時、脳梗塞で半身の自由を失った女が一年後ウィンドサーフィンをはじめるまでの実話。
猛烈な吐き気に襲われ突然身体を動かせなくなり倒れた女は、最初に運ばれた病院で血液検査と吐き気止めの投与のみで無理やり帰宅させられた。
帰宅後吐き気に襲われ続け最後は血を吐いた。この時、倒れた時から何時間も経過していた。
別の病院へ運ばれ、脳梗塞と診断され、処置を受けるも、左半身の自由は失っていた。
「すぐに良くなる」と思っていたが、そうはならなかった。
身体的にも精神的にもショックは大きく、何度も「死にたい」と思ったが、一年後の夏に半身不自由ながらウィンドサーフィンをはじめた。
文字数 80,808
最終更新日 2021.08.15
登録日 2021.08.13
2
件