命の灯火小説一覧

1
この世のすべて、天地を創造せし者。 それを神と呼び、大地に生きる者たちはこれを敬う。 ヒト以外の生き物が成りし者。 これを禍躬(かみ)と呼び、地に生きる者たちはこれを恐れる。 なぜなら禍躬にとって、その他の生き物はすべて食料であり、 気まぐれに弄び、蹂躙するだけの相手でしかなかったからである。 禍躬に抗い、これと闘う者を禍躬狩りという。 そんな禍躬狩りが相棒として連れている獣がいる。 風のように大地を駆け、険しい山の中をも平地のように突き進み、 夜の闇を恐れず、厳しい自然をものともしない。 不屈の闘志と強靭な肉体を持つ四つ足の獣・山狗。 これはコハクと名づけられた一頭の山狗の物語。 数多の出会いと別れ、戦いと試練を越えた先、 長い旅路の果てに、コハクはどのような景色をみるのか。
24h.ポイント 7pt
小説 36,103 位 / 183,944件 児童書・童話 143 位 / 3,206件
文字数 306,225 最終更新日 2022.04.30 登録日 2021.11.30
1