いずれ最強の座へ小説一覧

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「ガド。今日でお前を、この勇者パーティから追放する」 突如告げられたパーティ追放に困惑し、ガドは怒りを露にしながらパーティを去る。今まで自分のおかげでここまで来たくせに、感謝もしない奴らに嫌気がさしたのだ。 疲れ切った心と体を癒すべく、ガドは生まれ故郷に向かった……しかしそこに待っていたのは、様子のおかしい両親だった。母親は急に抱き着いてきて、父親は俺を王宮へと連れて行く。 そこには、魔王を倒したはずの、かつての仲間たちが石になった姿があった。 彼らは魔王ゴルゴーンの呪いを受けていた、受けることを承知していた。ガドは、自らに起きた不幸を思い返した……彼らは自分を無能だから追放したんじゃない、巻き込まないために追放したのだ! 自らの無能に最大の怒りと無力感を抱きながら、ガドは彼らの想いと聖剣を受け継ぐ。――新たな魔王を、彼らが倒すべきだった強大な悪を打ち倒すために! これは、無能と呼ばれた一人の戦士が、後に「無能勇者」と呼ばれるまでの物語。
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文字数 44,834 最終更新日 2023.06.05 登録日 2023.04.27
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