五円玉小説一覧

1
突然のリストラで妻と娘に家を出ていかれた中年フリーター、安堂伊知郎。 ある日コンビニで晩飯を買うためレジに並ぶと、小銭が足りないことに気づく。 もたついた伊知郎に差し出される、五円玉。 誰が代わりに払ってくれたのかわからぬまま、頭に響く安藤家の家訓。 借りたものは返せ。 僅かに見えた背中を頼りに伊知郎の”返し”が始まるのであった。 一方で、真盛橋羽音町では学生を狙ったクスリの売買が増加しつつあった。 売人狩りを趣味と謳う佐山勝は、女子高生が購入する現場に遭遇し、クスリの売人である二人組を追いかけて── 真盛橋羽音町で巻き起こるヤクザ、警察、自警団の己が信念をかけた大乱闘群像劇。
24h.ポイント 285pt
小説 4,097 位 / 183,758件 ライト文芸 65 位 / 7,347件
文字数 198,579 最終更新日 2024.04.23 登録日 2024.04.01
1