ギーク小説一覧
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老人は中部地方の電気街で買ってきたジャンクを使って修理と称しては壊すのが日常生活になっていた。
「いかん、寝落ちしたようだ」 横には豚型ロボットのピーコが座っていた。
妙に外が明るいと思ったら、家ごと異世界に飛ばされていた。
驚きと戸惑いが老人の顔に広がる。ピーコも鋭敏なセンサーで異変を感じ取り、ウィーピング音を立てながら近寄ってきた。
「まさか、俺自信が異世界に来たってことか?」
「そうなのか?ピーコ」
老人は呟きながら周囲を見回す。見渡す限り、未知の風景が広がっている。高い木々が生い茂り、不思議な生物の鳴き声が聞こえてくる。
ピーコは小さな鼻先をクンクンと動かし、異世界の空気を嗅いでいるようだった。
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文字数 5,362
最終更新日 2024.05.23
登録日 2024.05.23
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