クレリック小説一覧

件
1
件
「清らかで可憐な聖女様が、祈りでみんなを癒してくれる」――
そんな幻想、まだ信じてるんですか?
王都から遠く離れた村で、敬虔な司祭として祈りを捧げていたクレリック・セラ。
しかしその正体は、かつて“白の弔鐘”と呼ばれ、
魔族ですら恐れた元・退魔師(エクソシスト)だった。
教会の命令は無視、神の存在には懐疑的。
祈りは“魔力チャージ”と割り切り、
死霊と会話しながら淡々と殺し、癒し、祓ってきた。
そんな彼女のもとに現れたのは、王都からの使者――元・勇者である第二王子の命令だった。
「死者の声が、王都から消えている。お前の力が必要だ」
暗殺、人身売買、人体実験。
かつて魔族と戦った聖戦の記憶が、今度は人間同士の争いのなかで蘇る。
「信仰? 戦場にそんな贅沢、ありましたっけ?」
神を信じぬクレリックが、再び死者とともに歩き出す。
文字数 37,897
最終更新日 2025.06.14
登録日 2025.05.05
1
件