アテルイ 小説一覧
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無職となり、人生の迷路に迷い込んだ男がふと思い出したのは、東北を旅したときの――忘れがたい、奇妙な邂逅だった。
多賀城跡で出会った男は、自らを「蝦夷」と名乗った。
「私は古代奥州に生きた者。我らの記憶を、忘れないでほしい。」
男が“見せた”のは、宝亀五年から弘仁二年にかけて続いた、朝廷と蝦夷の苛烈な戦い。
気づけば主人公は、その戦乱のただ中に立ち、蝦夷の一員として剣を取っていた・・・
忘れ去られた者たちの声が、千年の時を越えて蘇る。
東北の地に封じられた記憶が、あなたの心を揺さぶる。
※2009年7月ごろ執筆
文字数 102,086
最終更新日 2025.07.13
登録日 2025.07.11
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