奈良時代 小説一覧

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もう一つの武士の誕生

古墳時代が終わり、稲作を中心とする弥生の世界が広がっていた。 しかし利根川流域の関東には、なお縄文の理が色濃く残っていた。 北川辺に生まれたケヤキと権現堂の集落は、自然と共に生き、人々が支え合う縄文の理の中で暮らしていた。 やがて国府が置かれ、仏教が政治に組み込まれる。中央の力は東国にも及び始め、豪族や寺院は土地を求めて勢力を広げていく。 その変化の中で、人々は気づき始める。 土地とは与えられるものではない。 守らなければ失われるものであることに。 縄文の理は、土地を守る理へと姿を変える。 そして共同体と土地を守るため、武力を担う者たちが生まれていく。 後に武士と呼ばれる人々である。 平安末期、平将門の乱はなぜ起きたのか。 将門は反逆者だったのか、それとも土地を守ろうとした武士の先駆けだったのか。 これは、本来の武士の姿がどのように生まれたのかを描く物語である。
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平城京の導き〜古都の物語〜

 安宿媛と首皇子の同い年の2人は、 皇子の養育を安宿媛の両親が行なっていた為に、幼少期を一緒に過ごした。  だが徐々に2人は疎遠するようになり、そして首皇子の立太子をきっかけに、彼らが接する機会は失われてしまった。  そして皇子が皇太子になった翌年に、2人は15歳を迎える。  今は安宿媛の父親の藤原不比等が元正天皇の元に政治の実権を握り、また皇族の長屋王も朝廷内で強い存在感を持っていた。そして彼らは両家の婚姻を結ぶことで、互いの均等をはかっている。  そんな中、安宿媛は依然として首皇子との疎遠を寂しがりなりながらも、仏教への信仰と日々の書写に意義を見出していて....  遣唐使と天平文化の花開く奈良時代。  安宿媛と首皇子は、時の権力争いに巻き込まれながらも、互いの生きる意味を見出していこうとする。 ※本作の詔の一部は、『続日本紀』(養老2年・元正天皇詔)を参考に、現代語として再構成しました。
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吠声(はいせい)

奈良時代、南九州一帯に居住していた「隼人」と呼ばれる人々はヤマト王権への帰順を求められ、朝貢を行っていた。 「吠声(はいせい)」という声で魔を祓い、王権を守護する任務などに就くためヤマトへとやってきた阿多のカザトは、得意の格闘術を通して様々な人々と触れ合い、心を通わせてゆく。 だがやがて大隅半島の隼人たちとヤマトとの間に全面戦争が勃発。カザトは好敵手である大隅のヒギトと戦場でまみえることとなる。 友への思い、愛すべき人への思いを胸に、カザトは運命とどう向き合うのか―。 史実、「隼人の乱」をテーマとした長編古代ロマン。 郁朋社主催:第15回「歴史浪漫文学賞」3次選考通過作品
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神護の猪(しし)

あんたはなア、貴族の血を継いでるさかいに……」 そう語った婆やは既に亡くなり、男は退屈の日々を過ごしていた。そんな折、彼は夜の街の中に見慣れないバーを見かける。光に導かれるままに中へと入ると、そこには女が佇んでいた。 「あなたには、話しておかなくちゃ……」 彼はいつしか眠りに落ち、目が覚めるとそこは奈良時代の日本であった。女は、自身の正体が幾千年と生きる狐であることを明かすと、父について徐に語り始める。父とは、かの大悪人、弓削道鏡であった。  
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星の一族

大宝年間(西暦701年~704年)の刀工。 そして日本刀の祖、刀工の祖と謳われる天国。 小烏丸を鍛え、草薙剣の写しを鍛えたという伝説の名工。 もしも、架空としか思われていないこの人物が実在し、本当に伝説通りの功績を残していたら。 西暦六九九年、 大陸からの異邦人・天国は、持統上皇に謁見する。 鍛冶師として倭国で働く事になった天国は、その見返りに草薙剣を見たいと願う。 その手には、何故か草薙剣にそっくりな剣が握られていた。 世界は戦の気配に満ち、誰しも未来に目を向ける事が出来なかった混迷の時代。 大国・唐は武則天によって周と国号を変え、 突厥、契丹、靺鞨といった周辺の民族が反乱と略奪を繰り返す。 倭は、周や新羅の侵略を警戒し、律令による統一国家の成立を急いでいた。 現代日本が直面する異民族による社会問題、女性リーダーの出現、緊迫する世界情勢。 かつて「日本」が誕生した頃も、驚くほど同様の状況があった。   そして倭に渡った天国は、 史書には決して綴られる事の無かった、日本を揺るがす大事件に遭遇する事となる。 どうやって天国は伝説の刀鍛冶となったのか。 蕨手刀さえ登場して間もなくのこの時代に何故、天国は小烏丸のような「日本刀」を発明する事が出来たのか。 日本書紀や続日本紀にのみ現れる謎の民・粛慎の正体は何か。 この時代から活発に史上に登場する蝦夷の習俗はいかなるものか。 日本が世界においてどんな状況に置かれていたか。 そして、我々の先祖はどんな選択をしたか。 この時代の文化、歴史、人々の生き様を描きました。 ※1里が500メートル等、当時の尺貫法を基準にしております。
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テンプレ『婚約破棄(2)』で。×日本史(長屋王の変)

テンプレ中のテンプレ「婚約破棄」で歴史パロディ。その2。 テンプレといわれるストーリーを使って、好き勝手に歴史エピソードのパロディを書いてみた。 今回のテンプレネタは、妹に奪われるパターンの「婚約破棄」。 パロディネタは奈良時代の元正天皇×長屋王×吉備内親王。
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蝦夷の記憶

無職となり、人生の迷路に迷い込んだ男がふと思い出したのは、東北を旅したときの――忘れがたい、奇妙な邂逅だった。 多賀城跡で出会った男は、自らを「蝦夷」と名乗った。 「私は古代奥州に生きた者。我らの記憶を、忘れないでほしい。」 男が“見せた”のは、宝亀五年から弘仁二年にかけて続いた、朝廷と蝦夷の苛烈な戦い。 気づけば主人公は、その戦乱のただ中に立ち、蝦夷の一員として剣を取っていた・・・ 忘れ去られた者たちの声が、千年の時を越えて蘇る。 東北の地に封じられた記憶が、あなたの心を揺さぶる。 ※2009年7月ごろ執筆
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悠久のクシナダヒメ 「日本最古の異世界物語」 第三部

全てを失った和也と芹那は、再びあの奈良時代へ。 そして八岐大蛇となった正人が手にしようとしている力とは。 写真はphotoAC より YATA!様の「風景 箱根神社」をいただきました。
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天平勝宝戦隊ナランジャイ

平城京の夜、光明皇太后の邸に現れた怪人〝フジナカメン〟。その正体は甥・藤原仲麻呂であった。襲われる(演技の)皇太后を救うべく颯爽と現れたのは、五人の正義の味方――。 「アカレンジャイ!」「キレンジャイ!」「アオレンジャイ!」「タチバナンジャイ!」「タチバナ!」 色も獲物も揃っていない五人に、フジナカメンは戦隊とはなんたるかを説くが……。 奈良時代×戦隊ヒーローコントの、ドタバタパロディ。
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孝謙異聞

孝謙天皇は奈良王朝の政治に心疲れ、誰にも知られることなく湯治のおしのび行幸をした。 甲斐国巨摩郡西河内領早川村の奥地に霊泉あり。 僅かな供で赴いたその先で、霊泉に浸り、これまでのことを振り返る孝謙天皇。この物語は名もなき村の姿や、本来交わることのない村人の交流を通じ、やがては重祚に至る帝のささやかな休日と心の内を描く。 表の歴史にない出来事は伝承となって、現代に生きる。
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