美人さん 小説一覧
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春。
一ノ瀬秋は都会にある美術大学進学を機に一人暮らしを始めることになる。
これから始る新しい生活に期待と不安で胸がいっぱいの秋。
取りあえずと、挨拶に向かったお隣さんは黒い眼帯をつけた美形の眼鏡のお兄さんで、秋は見とれてしまう。
いつかこの人を描いてみたい。
そう思う秋。
お隣のお兄さんに会う度に彼を描いてみたいという欲望が秋の中で深まってゆく。
しかし、そんなお兄さんが疲れのせいで食欲が無く、エナジーゼリーで食事をすませていると秋に告白する。
そのことを心配した秋は毎晩、お兄さんに不器用な手料理を振る舞うことに。
だが、そんな秋の行動むなしく、お兄さんは、どんどんやつれていく、というか、老け込んでいく。
心配でたまらず、病院へ行くことを勧める秋に、お兄さんは自分が実は吸血鬼であることを告白する。
加えて、最近、人間の血を吸っていないのでエネルギーを消耗して若さを保てなくなっていることを話す。
美麗なお兄さんを描きたい秋は「俺の血を吸って下さい!」と宣言してしまい……。
平凡な大学生と超美麗な吸血鬼との究極の親密関係、始ります。
文字数 88,789
最終更新日 2025.12.03
登録日 2025.11.23
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