庄内藩 小説一覧

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李の庭~筆の影と武士の雪~

刀を置き、筆を執る。雪深き庄内から江戸の美へ、己を貫いた武士の生涯。 出羽国庄内藩の厳格な武士の家に生まれた大山庄助。 雪深い鶴岡の地で、彼は自然の美を写し取る密かな喜びに目覚める。 やがて志を抱いて江戸へ上った庄助は、浮世絵界の巨匠・葛飾北斎の門を叩き、その才能を認められて「北李」の号を授かる。 しかし、彼には藩の禄を食む武士としての責務があった。家督相続、表納戸や奥詰としての過酷な勤め、そして身を蝕む病——。 芸術への静かな情熱と、武士の矜持の狭間で激しく葛藤しながらも、庄助は独自の優美な美人画を紡ぎ出していく。 激動の江戸後期を背景に、歴史の闇に埋もれた一人の絵師武士の生涯を、四季の美しさと共に描く壮大な人間ドラマ。
歴史・時代 完結 短編 R15
感想数 0 文字数 22,665 最終更新日 2026.06.04 登録日 2026.06.04
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